愛知ターゲットの「主流化」をテーマに、8つの分科会が予定されています。それぞれの取り組み状況や今後の課題などを、様々なステークホルダーが一同に会し検討することで、解決策や新たな方向性等を探っていきます。
2015年2月21日(日)9時30分~15時 ※30分間の休憩の後、15時半~16時半まで 分科会の共有と閉会式を予定。
No. | 分科会名 | コーディネーター団体 |
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1 | 「わかものを巻き込むために」 | 生物多様性わかものネットワーク |
2 | 「動植物園の活用で生物多様性認知度をUP!」 | CEPAジャパン/国連生物多様性の10年市民ネットワーク |
3 | 「絶滅危惧種保全に向けた企業と市民の新たな連携を考えよう!」 | 日本自然保護協会 |
4 | 「地域にとって必要な生物多様性地域戦略とは」 | 四国生物多様性ネットワーク |
5 | 「魚食クライシス~生物と文化の多様性~」 | 名古屋大学大学院 環境学研究科 夏原研究室 |
6 | 「目標3(奨励措置・補助金)COP13に向けた提言づくり」 | 認定NPO法人 野生生物保全論研究会(JWCS) |
7 | 「田んぼ10年プロジェクトの歩みと水辺の生きものがつなぐ 田んぼと干潟」 |
ラムサール・ネットワーク日本 |
8 | 「どこをどう守る?効果的な保護地域の実現へ」 | 国立環境研究所 |
(12:00~13:00)休憩
13:00~15:00 ワークショップ
参加者の普段の活動をベースに、わかものを巻き込むためにどうすればいいのかについて話し合います。
12:00-12:45昼食
12:45-13:10カヤネズミを保全する取り組み~市民のネットワークを活用した参加型調査による全国的な保護活動の展開と、行政との連携による生息地保全の実践~
畠佐代子(全国カヤネズミ・ネットワーク代表)
13:10-13:30都市緑地における市民と連携した生物多様性保全の意義と課題
竹内和也(株式会社三菱地所)
4)ディスカッション 13:30-14:55
多様な主体による連携を実現させるために、日本においてどのような仕組みが必要か?
5)総括 14:55-15:00
=話題提供 その2 =
地域からの目線
・岐阜市の戦略策定について 野村典博(NPO法人森と水辺の技術研究会)
・活動団体から見た地域戦略 戸田三津夫(静岡大学大学院)
**昼食休憩**
=グループに分かれてワークショップ =
ファシリテーター 谷川徹
<地域戦略は誰のもの?誰の為にあるの?>
=当分科会での成果を共有。まとめ作業=
協力
環境省中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)
特定非営利活動法人 浜松NPOネットワークセンター
特定非営利活動法人 森と水辺の技術研究会
<プログラム概要>
海の生物多様性は大きな危機に瀕している。世界の漁獲量は過去50年で3倍以上に増加し、マグロやウナギが絶滅危惧種とされたことが大きなニュースとなった。 一方で、貝塚という言葉が示すように、私たちは縄文時代から魚介類と深く結びついて生きてきた。日本の魚食文化は世界で知られる寿司のみならず、さまざまな漁法や料理法として受け継がれてきた。しかし、肉食やファーストフードの普及は、魚の姿を見えにくくしつつある。
本分科会では、文化としての魚食に注目し、身近な生物と文化の多様性を考えるきっかけとして、企画した。
予定講演者(敬称略)と仮題
神谷友成(中部水産株式会社):東海地方の魚の食文化
杉山雅彦(宮内庁鵜匠):鵜飼いの歴史と文化
竹門 康弘(京都大学防災研究所):川魚の生態と文化
楊 平(滋賀県立琵琶湖博物館):中国と琵琶湖岸の水田養魚
田中広樹(大阪自然環境保全協会):チリメンモンスターから見えてくるもの
<プログラム概要>
普段意識することは少ないですが、生計を立てるための仕事も、まちづくりも、補助金などの制度から影響を受けています。このような制度を、生物多様性を損なわず、保全する方向に転換するにはどうしたらよいのか、愛知目標に取り組む方々の声を提言にまとめます。
そして今、提言をまとめることには意味があります。生物多様性条約COP12で採択されたマイルストーンで、2016年12月のCOP13までに生物多様性に影響を及ぼす奨励措置・補助金の分析研究を完了することになっているからです。
現場の声が活かされた奨励措置・補助金改革になるように、提言づくりにご参加ください。
司会進行 高山進 三重大学教授(生物資源学部)
話題提供 JWCS愛知ターゲット3委員会メンバーより
・にじゅうまるプロジェクト登録団体へのアンケートおよびヒアリング結果報告
・「愛知目標3にじゅうまるCOP2からの提言」案
<プログラム概要>
「田んぼ10年プロジェクト・一次産業と生きものたちの健全な環境」
ラムサール条約世界湿地の日参加イベント・ICEBA2016プレイベント
開催趣旨:ラムサール・ネットワーク日本は、全国各地の農家・地方自治体・企業・市民団体などが参加して愛知ターゲット水田部門の達成を目指す「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」を展開中です。国連生物多様性の10年の中間年にあたり、プロジェクトの実施状況をレビューし、さらに取り組みを強化していきます。また、田んぼ・川・干潟等とのつながりを、湿地の生きもの・食べ物を通じて体感し、一次産業にとって重要な田んぼ・川・干潟等の湿地の保全・賢明な利用の大切さを分かりやすく伝える方法を考えます。
総合司会 安藤よしの
第1部「田んぼ10年の歩み~2020に向けて」 10:00~12:00
1. 田んぼ10年プロジェクトとは ラムサール・ネットワーク日本 柏木 実 10分
2.農林水産省の生物多様性戦略
農林水産省 大臣官房 政策課 環境政策室 生物多様性保全係長 菅野 隆詔(かんの たかのり) )30分
3.事例報告
① サシバのための水田▪休耕田管理~豊田市自然観察の森~ 日本野鳥の会 大畑孝二 10分
豊田市自然観察の森(指定管理者:日本野鳥の会)では、2005年 からサシバの復活を目指し、
サシバの生息適地モデルを作り、カエルを増やすために休耕田を復元し稲作や水張りにより生物多様性の向上を計っている。
② 田んぼに忍び寄る遺伝子組み換え作物 バイオダイバーシティ・インフォメーション・ボックス 原野スキマサ 10分
遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培が開始されて約20年。
作付面積・収量ともに年々増加傾向にあり、イネにおいても、さまざまな特性を備えた品種が研究・栽培されている。
GMOの問題点について考察する。
4.田んぼ10年プロジェクト2020年に向けて オリザネット斎藤光明 30分
5.質疑応答と意見交換 (消費者の立場から他) 25分
♪♪ 昼食:田んぼ(ごはん)と干潟(アサリ・のり)のおいしい出会い ♪♪ 12:20~13:20
「湿地の賢明な利用でごちそうさま」 のりむすびとアサリ佃煮の試食 場所:1階カフェスペース
第2部「水辺の生きものがつなぐ田んぼと干潟」 13:30~15:00
1.元気な田んぼを支える水辺の生きものたち ラムネットJ 呉地正行 20分
水を張って稲を育てる田んぼは、日本やアジアを代表する農業湿地である。
その湿地機能をうまく活かせば、様々な生きものでにぎわい、それを自然資源として利用した長続きする水田農業が可能になる。
2.干潟の生物多様性と賢明な利用 立命館アジア太平洋大学 山下博美 20分
3.持続可能なのりづくりビデオメッセージ 熊本県荒尾市 海苔漁業者 10分
4.子どもたちとの調査で診る・治す、六条潟のアサリ発生メカニズム
アジアの浅瀬と干潟を守る会 山本茂雄 15分
5.質疑応答・意見交換 25分
<伝統的な生活と自然が深く関わっている地域の紹介>
「ボルネオ先住民の森の生物多様性とその恩恵-熱帯林保全に向けたケーススタディ-」
竹内やよい(国立環境研究所)
<保護活動の現場の視点から>
「保全活動団体と企業をつなぐマッチングの仕組みの構築に向けて」
藤田 卓氏(日本自然保護協会)
民間による保護区の効果の最大化に向けて
「民間保護地域検討会の活動」
山野博哉(国立環境研究所)
午後は参加者の皆様を交えたワークショップ形式です。皆様のご参加をお待ちしております。