更新履歴
  • 2016.3.31 実施報告書をUPしました!
  • 2016.2.26 全体会合、記念フォーラム発表資料をUPしました。
  • 2016.1.21 分科会情報、更新!
  • 2015.12.1 出展申込期限 12/25まで延長!
  • 2015.12.1 サイト公開。参加申込開始!

分科会

分科会趣旨

愛知ターゲットの「主流化」をテーマに、8つの分科会が予定されています。それぞれの取り組み状況や今後の課題などを、様々なステークホルダーが一同に会し検討することで、解決策や新たな方向性等を探っていきます。


分科会日時

2015年2月21日(日)9時30分~15時 ※30分間の休憩の後、15時半~16時半まで 分科会の共有と閉会式を予定。


分科会一覧

No. 分科会名 コーディネーター団体
1 「わかものを巻き込むために」 生物多様性わかものネットワーク
2 「動植物園の活用で生物多様性認知度をUP!」 CEPAジャパン/国連生物多様性の10年市民ネットワーク
3 「絶滅危惧種保全に向けた企業と市民の新たな連携を考えよう!」 日本自然保護協会
4 「地域にとって必要な生物多様性地域戦略とは」 四国生物多様性ネットワーク
5 「魚食クライシス~生物と文化の多様性~」 名古屋大学大学院 環境学研究科 夏原研究室
6 「目標3(奨励措置・補助金)COP13に向けた提言づくり」 認定NPO法人 野生生物保全論研究会(JWCS)
7 「田んぼ10年プロジェクトの歩みと水辺の生きものがつなぐ
田んぼと干潟」
ラムサール・ネットワーク日本
8 「どこをどう守る?効果的な保護地域の実現へ」 国立環境研究所

各分科会紹介

1.わかものを巻き込むために
生物多様性わかものネットワーク
<プログラム概要>
世の中のために、自然のために行動する若者の力は、愛知ターゲット達成のための活力になります。「若者主体の活動を増やし、強化するために何ができるか」
「他の主体が中心となっている取組に、若者をどのように巻き込むか」
分科会のテーマはこの2つです。事例の紹介とあわせて、私たちと皆さんで考えていきます。
成果をより良いものとするためには、若者だけでなく、世代を超えて多くの人々と話し合うことが重要です。
活力ある若者と、若者を巻き込みたい組織の方が出会い、新たな活動が生まれるきっかけとなる分科会です。ぜひご参加ください。10:00~10:05 はじめに(企画趣旨説明)
10:05~12:00 話題提供(生物多様性の取組にわかものを巻き込むために)
・生物多様性わかものネットワーク 松井宏宇氏、長谷川陽大氏、
安藤みゆき氏、徳武雅也氏(55分)1.若者主体の活動を増やし、強化するために何ができるか(30分)
・奈良御所実業高校 「生物多様性の保全」研究班
発表者   教諭 吉田宏氏
学生 山本 鈴氏、阪井 竜矢氏
発表補助者 学生 少路 智永氏、森本 凜氏、吉村 蒼瀬氏2.学生を巻き込んだ活動(30分)
・NPO法人 日本エコロジスト支援協会 事務局長 北村秀行氏(30分)

(12:00~13:00)休憩

13:00~15:00 ワークショップ
参加者の普段の活動をベースに、わかものを巻き込むためにどうすればいいのかについて話し合います。

2.動植物園の活用で生物多様性認知度をUP!
CEPAジャパン/国連生物多様性の10年市民ネットワーク
<プログラム概要>
この分科会では、東山動植物園を訪れ、ガイドをしていただきながら動植物園が生物多様性の保全にどのような役割を担っているのかを五感を通して実体験していただき、その後会場に戻りディスカッションを行います。東山動植物園は、飼育動物種数が日本一!都市にありながら里山に囲まれ、名古屋市民がホッとできる憩の場所です。みんなに愛される動植物園をもっと活用して、生物多様性の普及啓発を拡げる作戦を考えましょう!
<タイムテーブル>
8:45 東山動植物園正門前に集合。他の分科会と集合場所・時間が異なっておりますので、お間違えの無いようご注意ください。 
9:00~11:45 東山動植物園視察(ガイド:副園長黒邉雅美さん)。
東山動植物園の2020年までの生物多様性(特に種の保存、そして普及啓発)への思い(ビジョンや戦略)、現場でのご苦労や課題についてなど質疑応答や意見交換をしながら見学。
11:45~13:00 ランチ(移動)自由行動
13:00 名古屋大学野依記念学術交流館集合
13:30~15:00 「名古屋から始める、都市動植物園構想」ワークショップ

3.絶滅危惧種保全に向けた企業と市民の新たな連携を考えよう!
日本自然保護協会
<プログラム概要>
この分科会では、絶滅危惧種をシンボルとした企業と市民の連携による取り組みとそれを進めるための新しい仕組みの構築に向けた話し合いを行います。企業がもつ人・モノ・資金・技術と、市民がもつ人・モノ・技術・知恵を現場でさらに連携させるために、ぜひご参加ください。
<プログラム>
1)挨拶
10:00-10:10絶滅危惧種保全に向けた環境省の取り組み~「種の保存法」、「種の保全戦略」など~
徳田裕之(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室)2)分科会の趣旨説明
10:10-10:30絶滅危惧種保全の現状と、企業と市民の新たな連携の仕組みの構築
藤田卓(公益財団法人 日本自然保護協会)3)話題提供
10:30-11:15よみがえれ、イタセンパラ! ~多様な主体が連携した生物多様性保全の取り組み~
上原一彦(大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター)、山口進(パナソニックエコリレージャパン事務局長)11:15-12:00長野県において絶滅が危惧される草原性のチョウを保全する取り組み~行政・市民・大学・研究機関・企業連携による保全活動の成果と課題~
江田慧子(信州大学山岳科学研究所)、小林正征(ミヤマ株式会社)

12:00-12:45昼食

12:45-13:10カヤネズミを保全する取り組み~市民のネットワークを活用した参加型調査による全国的な保護活動の展開と、行政との連携による生息地保全の実践~
畠佐代子(全国カヤネズミ・ネットワーク代表)

13:10-13:30都市緑地における市民と連携した生物多様性保全の意義と課題
竹内和也(株式会社三菱地所)

4)ディスカッション 13:30-14:55
多様な主体による連携を実現させるために、日本においてどのような仕組みが必要か?

5)総括 14:55-15:00

4.地域にとって必要な生物多様性地域戦略とは
四国生物多様性ネットワーク
<プログラム概要>
現在、都道府県や市町村単位で生物多様性地域戦略が策定されています。でも本当にその「戦略」は現実の政策や現場の課題に対して有効に活用できているのでしょうか。
行政や現場、研究的立場の皆様からのご意見と情報をいただき、課題を整理し、どこへ向かえばいいのか?何が足りないのか?技術的な面も含めた「理想と現実」について意見を出し合い、アイデア交換してみたいと思います。
〈プログラム〉
分科会の趣旨説明・進行 谷川徹(四国生物多様性ネットワーク)=話題提供 その1 =
行政の取り組み
・愛知県の取り組み紹介 來住南輝(愛知県環境部自然環境課)
・三重県の取り組み紹介 辻公彦(三重県農林水産部みどり共生推進課)
・岐阜市の取り組み紹介 近藤晋司(岐阜市自然共生部自然環境課)
・浜松市の取り組み紹介 齋藤美苗(浜松市環境部環境政策課)
・生物多様性地域戦略の策定状況と課題について 橋本和彦(環境省自然環境局生物多様性地球戦略企画室)

 

=話題提供 その2 =
地域からの目線
・岐阜市の戦略策定について 野村典博(NPO法人森と水辺の技術研究会)
・活動団体から見た地域戦略 戸田三津夫(静岡大学大学院)

**昼食休憩**

 

=グループに分かれてワークショップ =

ファシリテーター 谷川徹
<地域戦略は誰のもの?誰の為にあるの?>

 

=当分科会での成果を共有。まとめ作業=

協力
環境省中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)
特定非営利活動法人 浜松NPOネットワークセンター
特定非営利活動法人 森と水辺の技術研究会

5.魚食クライシス~生物と文化の多様性~
名古屋大学大学院 環境学研究科 夏原研究室

<プログラム概要>
海の生物多様性は大きな危機に瀕している。世界の漁獲量は過去50年で3倍以上に増加し、マグロやウナギが絶滅危惧種とされたことが大きなニュースとなった。 一方で、貝塚という言葉が示すように、私たちは縄文時代から魚介類と深く結びついて生きてきた。日本の魚食文化は世界で知られる寿司のみならず、さまざまな漁法や料理法として受け継がれてきた。しかし、肉食やファーストフードの普及は、魚の姿を見えにくくしつつある。
本分科会では、文化としての魚食に注目し、身近な生物と文化の多様性を考えるきっかけとして、企画した。
予定講演者(敬称略)と仮題

神谷友成(中部水産株式会社):東海地方の魚の食文化
杉山雅彦(宮内庁鵜匠):鵜飼いの歴史と文化
竹門 康弘(京都大学防災研究所):川魚の生態と文化
楊 平(滋賀県立琵琶湖博物館):中国と琵琶湖岸の水田養魚
田中広樹(大阪自然環境保全協会):チリメンモンスターから見えてくるもの

6.目標3(奨励措置・補助金) COP13に向けた提言づくり
認定NPO法人 野生生物保全論研究会(JWCS)

<プログラム概要>
普段意識することは少ないですが、生計を立てるための仕事も、まちづくりも、補助金などの制度から影響を受けています。このような制度を、生物多様性を損なわず、保全する方向に転換するにはどうしたらよいのか、愛知目標に取り組む方々の声を提言にまとめます。
そして今、提言をまとめることには意味があります。生物多様性条約COP12で採択されたマイルストーンで、2016年12月のCOP13までに生物多様性に影響を及ぼす奨励措置・補助金の分析研究を完了することになっているからです。
現場の声が活かされた奨励措置・補助金改革になるように、提言づくりにご参加ください。
司会進行 高山進 三重大学教授(生物資源学部)
話題提供 JWCS愛知ターゲット3委員会メンバーより
・にじゅうまるプロジェクト登録団体へのアンケートおよびヒアリング結果報告
・「愛知目標3にじゅうまるCOP2からの提言」案

7.田んぼ10年プロジェクトの歩みと水辺の生きものがつなぐ田んぼと干潟
ラムサール・ネットワーク日本

<プログラム概要>
「田んぼ10年プロジェクト・一次産業と生きものたちの健全な環境」
ラムサール条約世界湿地の日参加イベント・ICEBA2016プレイベント

開催趣旨:ラムサール・ネットワーク日本は、全国各地の農家・地方自治体・企業・市民団体などが参加して愛知ターゲット水田部門の達成を目指す「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」を展開中です。国連生物多様性の10年の中間年にあたり、プロジェクトの実施状況をレビューし、さらに取り組みを強化していきます。また、田んぼ・川・干潟等とのつながりを、湿地の生きもの・食べ物を通じて体感し、一次産業にとって重要な田んぼ・川・干潟等の湿地の保全・賢明な利用の大切さを分かりやすく伝える方法を考えます。

総合司会 安藤よしの
第1部「田んぼ10年の歩み~2020に向けて」                     10:00~12:00
1. 田んぼ10年プロジェクトとは ラムサール・ネットワーク日本 柏木 実         10分

2.農林水産省の生物多様性戦略
農林水産省 大臣官房 政策課 環境政策室 生物多様性保全係長 菅野 隆詔(かんの たかのり) )30分

3.事例報告
① サシバのための水田▪休耕田管理~豊田市自然観察の森~ 日本野鳥の会 大畑孝二    10分
豊田市自然観察の森(指定管理者:日本野鳥の会)では、2005年 からサシバの復活を目指し、
サシバの生息適地モデルを作り、カエルを増やすために休耕田を復元し稲作や水張りにより生物多様性の向上を計っている。

② 田んぼに忍び寄る遺伝子組み換え作物 バイオダイバーシティ・インフォメーション・ボックス  原野スキマサ 10分
遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培が開始されて約20年。
作付面積・収量ともに年々増加傾向にあり、イネにおいても、さまざまな特性を備えた品種が研究・栽培されている。
GMOの問題点について考察する。

4.田んぼ10年プロジェクト2020年に向けて  オリザネット斎藤光明             30分

5.質疑応答と意見交換 (消費者の立場から他)                       25分

♪♪ 昼食:田んぼ(ごはん)と干潟(アサリ・のり)のおいしい出会い ♪♪      12:20~13:20
「湿地の賢明な利用でごちそうさま」 のりむすびとアサリ佃煮の試食  場所:1階カフェスペース

第2部「水辺の生きものがつなぐ田んぼと干潟」                    13:30~15:00
1.元気な田んぼを支える水辺の生きものたち ラムネットJ 呉地正行            20分
水を張って稲を育てる田んぼは、日本やアジアを代表する農業湿地である。
その湿地機能をうまく活かせば、様々な生きものでにぎわい、それを自然資源として利用した長続きする水田農業が可能になる。

2.干潟の生物多様性と賢明な利用   立命館アジア太平洋大学  山下博美         20分

3.持続可能なのりづくりビデオメッセージ 熊本県荒尾市 海苔漁業者             10分

4.子どもたちとの調査で診る・治す、六条潟のアサリ発生メカニズム
アジアの浅瀬と干潟を守る会 山本茂雄        15分

5.質疑応答・意見交換                                  25分

8.どこをどう守る?効果的な保護地域の実現へ
国立環境研究所
<プログラム概要>
愛知目標11を真に実現するためには、保護区の面積率だけでなくその効果について評価・分析し、より保全効果の高い保護区の設定と運用が必要です。保護効果を最大限高めるためには、生物・生態系の情報や効果的な保護区設定のための科学的情報をもとに、適切な場所、規模、管理方法で運用することが望ましいと考えられます。その際、国立・公立の保護区に加え市民や民間が設定し管理する保護区も大きな力となるでしょう。本分科会では、保護区の効果を最大化するための方法について様々な立場から検討し、提案することを目的とします。 午前セッションのテーマと話題提供者
趣旨説明: 角谷 拓(国立環境研究所) 効果の高い保護区の提案のための研究と実装について
赤坂宗光氏(東京農工大学) 市民や民間による保護区への取り組み
<生物多様性保全に取り組む企業の視点から>
伊藤俊哉氏(住友林業緑化株式会社)
三輪 隆氏(株式会社竹中工務店)

<伝統的な生活と自然が深く関わっている地域の紹介>
「ボルネオ先住民の森の生物多様性とその恩恵-熱帯林保全に向けたケーススタディ-」
竹内やよい(国立環境研究所)

<保護活動の現場の視点から>
「保全活動団体と企業をつなぐマッチングの仕組みの構築に向けて」
藤田 卓氏(日本自然保護協会)

 民間による保護区の効果の最大化に向けて
「民間保護地域検討会の活動」
山野博哉(国立環境研究所)

午後は参加者の皆様を交えたワークショップ形式です。皆様のご参加をお待ちしております。