更新履歴
  • 2018.1.12 分科会情報更新!
  • 2017.12.15 サイト公開。参加申込開始!

分科会

分科会趣旨

愛知ターゲットの「主流化」をテーマに、9つの分科会が予定されています。それぞれの取り組み状況や今後の課題などを、様々なステークホルダーが一同に会し検討することで、解決策や新たな方向性等を探っていきます。


分科会時間割

9:30~10:00 分科会全体ミーティング:学術メディアセンター 常盤松ホール
各コーディネーター団体から、どのような分科会を行うかご説明します。常盤松ホールにお集まり下さい。

10:00~16:30 分科会:3号館 各教室・常盤松ホール
各教室で分科会を開催致します。分科会3は午前10時~(午前のみ)、分科会7は午後13:30からの開催となりますのでお気をつけ下さい。

17:00~18:00 分科会全体ミーティング:学術メディアセンター 常盤松ホール
分科会それぞれの内容を全体で共有します。常盤松ホールにお集まり下さい。


分科会一覧

No. 分科会名 コーディネーター団体
1 豊かな食の未来の実現に向けた生物多様性(教室:3号館3階 3309) 「いただきますの日」普及推進委員会
2 ひと・生きものがつなぐ田んぼ~川~干潟~世界(教室:3号館3階 3307) ラムサール・ネットワーク日本
3 午前:ビジネスと自然資本(教室:3号館3階 3303) 一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
4 生物多様性地域戦略から考える地域の持続的な未来
~生物多様性をSDGs目標から読みとく~
(教室:3号館3階 3304)
農と生きもの研究所
5 農と河川水辺の生物多様性向上活動の推進(学術メディアセンター 常盤松ホール) オリザネット
6 身近な”コト”から生物多様性を主流化するには(教室:3号館4階 3401) 生物多様性わかものネットワーク
7 午後:SDGs×生物多様性×協働でつくる持続可能な地域(教室:3号館3階 3305) SDGs市民社会ネットワーク
8 サンゴ礁 ~海の生物多様性保全(教室:3号館4階 3403) 公益財団法人 日本自然保護協会
9 教育的視点でみる「農と食」
~若者を活動にどのように繋げていくか~
(教室:3号館3階 3302)
田んぼの生きもの調査フォーラム

各分科会紹介

1.豊かな食の未来の実現に向けた生物多様性
コーディネーター団体:「いただきますの日」普及推進委員会
<プログラム概要>
「いただきますの日」普及推進委員会は、並んだお箸をイメージし、11月11日を「いただきますの日」として設定。日々の食卓に関係するさまざまなつながりに感謝し、その大切さを考えていくイベントを開催しています。
今回は、にじゅうまるCOP3の中で、食から生物多様性を考えるワークショップを開催いたします。
映画「いただきます みそをつくるこどもたち」を観ながら、自分たちが、食に関して大事にしたいことを探索していきます。また、これからの食に影響が大きい出来事を抽出していき、未来のシナリオを描いたうえで、自分たちが生物多様性の取りうるアクションプランを一緒に考えていきます。

2.ひと・生きものがつなぐ田んぼ~川~干潟~世界
 *ラムサール条約「世界湿地の日」記念行事  *ICEBA4プレイベント
コーディネーター団体:ラムサール・ネットワーク日本
<プログラム概要>
1部:10:00~13:00「田んぼ10年プロジェクトの課題を解決し、2020年以降の活動に活かすために」

ラムサール・ネットワーク日本は、ラムサール条約および生物多様性条約の水田決議のフォローアップとして、「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト(以下、田んぼ10年プロジェクト)」を国内外で実践しています。このプロジェクトは、「愛知目標」(水田目標)のもと、田んぼの生物多様性の向上を図ることを目指しています。

愛知目標の達成年の2020年まであと3年を残すのみとなりました。今回のにじゅうまるCOP3分科会では、課題のいくつかについて、田んぼ10年に参加する方々から参考になる事例を紹介していただき、集まった多くの方々との意見交換・議論をもとに課題を整理し、2020年まで、さらに2020年以降の活動に活かすこととします。

昼休み…お結び+お茶の試食(予定)

2部 13:30~16:00「水のつながり 命のつながり 湿地のグリーンウェイブ」

ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)では、国際生物多様性の日(5月22日)を中心とする4月~7月に各地の団体が実施する自然観察会・生きもの調査・田植え・シンポジウムなどの活動を全国に伝え、お互いが連携し支え合う全国キャンペーン「湿地のグリーンウェイブ」を毎年開催しています。この「湿地のグリーンウェイブ」に参加し活動している各地の団体の事例報告を聞き、成果や課題を整理したうえで、これからの活動に向けた話し合いを実施します。

3部 16:00~16:30「日韓湿地NGOフォーラム報告」  

ラムネットJは、地域NGO のラムサール条約への関わりを考えるワークショップなどを韓国NGO と協力して開催してきています。日韓NGO を中心として、中期的には世界湿地ネットワークの持ってきた役割を確保し、長期的には地域住民・地域NGO による条約の充実を目指しています。

3.ビジネスと自然資本
コーディネーター団体:一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
<プログラム概要>
「自然資本」とは、人々へ便益をもたらす、再生可能および非再生可能な天然資源のことです。つまり、自然環境を、社会経済を支える資本のひとつとして位置づけたものです。企業の経営判断に自然資本を組み込むガイドとして、2016年に「自然資本プロトコル」が発表されました。生物多様性もこの中に含まれる必要がありますが、難しさも指摘されています。本分科会では、ワークショップ形式で、参加者の皆さんと、企業活動の中で生物多様性をいかに可視化し、適切な行動につなげるか議論します。結果は、世界各地で進められている同様の検討に融合させます。生物多様性の取り組みを進めている、これから始めようとしている、または悩んでいるなど様々な段階の企業の方をはじめ、多様なセクターからの参加をお待ちしています!

4.生物多様性地域戦略から考える地域の持続的な未来~生物多様性をSDGs目標から読みとく~
コーディネーター団体:農と生きもの研究所
<プログラム概要>
地域の課題を生物多様性、自然資本で考えてきたこの分科会も早いもので3回目となりました。 今回は関東地域での開催という事で、都市近郊の地域の持続性を生物多様性の視点で考え、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標SDGs(「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの17目標)で読み解きます。 分科会の基本的な考え方として、地域の持続には自然資源が基礎となると考えています。 生物多様性への取り組みという視点を軸として、これからの地域持続を考えるために知恵を出し合う場として 様々な視点を持つ方にお話いただきます。 そして後半はワークショップ形式にてSDGs目標とのマッピングを行い、これからの地域の持続を多面的視点で考えてみます。

5.農と河川水辺の生物多様性向上活動の推進
コーディネーター団体: オリザネット
<プログラム概要>
日本型直接支払交付金制度、河川協力団体制度、水産多面的機能発揮制度など、最近、農地、農業水路、河川などの生物多様性の向上活動を支援する法律や制度が作られ、すでに制度を活用して必要な費用を確保し、成果を出している事例があります。しかし農地や河川水辺などの生態系はつながっているのに、制度の所管が、農林水産省、国土交通省、水産庁(農林水産省)に分かれているため課題も少なくありません。農家組織、河川環境団体、研究者など多様な方々の話題提供により、農業地域や河川、水路などにおける生物多様性を向上させる制度や活動の意見交換を通して情報共有を図り、日頃の活動領域を超えた分野間の連携を図りたいと思います。今後、農と河川水辺の生物多様性向上活動の展開に、これらの制度は大きな意味を持ってくると考えていますので、初めての人も、これを機会に関心を持っていただきたいと思います。

6.身近な”コト”から生物多様性を主流化するには
コーディネーター団体:生物多様性わかものネットワーク
<プログラム概要>
東京2020オリンピック・パラリンピックの「持続可能な調達基準」を、生物多様性にとってより良いものにするべく、新しい提案を作ります。最初に参加者と一緒に勉強会をしますので、詳しくなくても大丈夫です!
後半には、自分たちの身近な暮らしの中でも取り入れられる「持続可能な選択」について考えます。(プログラム)変更の可能性があります
午前 前半:「持続可能な調達基準」に関する勉強会
午前 後半と午後 前半:「持続可能な調達基準」に対する提案の作成
午後 後半:身近な暮らしにおける「持続可能な選択」を考える

7.SDGs×生物多様性×協働でつくる持続可能な地域
コーディネーター団体:SDGs市民社会ネットワーク
<プログラム概要>
持続可能な地域づくりに向け、地域の総合政策やまちづくり施策などに生物多様性保全をベースとした考え方やSDGsを取り入れるにはどのような方策が必要か。環境と経済、社会の調和について企業の立場からもキーパーソンを交えて議論します。
話題提供者:
関正雄(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室 シニア アドバイザー/明治大学経営学部特任准教授)
江口健介(環境パートナーシップ会議)
新田英理子(SDGs市民社会ネットワーク)

8.サンゴ礁 ~海の生物多様性保全
コーディネーター団体:公益財団法人 日本自然保護協会
<プログラム概要>
2015年が目標年だった、愛知ターゲットの目標10「サンゴ礁など、環境の変化にとくに弱い生態系を守ろう」は、残念ながら目標はまだ達成できていません。そして2018年は、国際サンゴ礁年。
気候変動や海洋酸性化によって地球にどんな変化がおきつつあり、それに対して私たちは何ができるのか、何をしなければならないのでしょうか。
温暖化研究の最前線。いまさら聞けない大人の海の教養講座。サンゴの植え付けでサンゴ礁が救えるか、などを、話題提供者の研究者のみなさんにレクチャーしていただき、科学的な情報を共有したうえで、愛知ターゲット目標達成に向けたディスカッションしたいと考えています。ご参加お待ちしています。

9.教育的視点でみる「農と食」~若者を活動にどのように繋げていくか~
コーディネーター団体:田んぼの生きもの調査フォーラム
<プログラム概要>
現在、田んぼの数の減少や周辺環境の変化、農薬や農法の変化が、水田やその周辺で生息する生きものに大きな影響を与えています。そこで行政や民間、個人で「田んぼの生きもの調査」の活動が広がっていきました。農家と消費者が共に田んぼに入り生きものを観察する機会は水田生態系の豊かさを学べるだけでなく、コメの生産についての学習の機会となります。
しかし現在、田んぼの生きもの調査の講師や指導を行っていく次世代や協力者が不足しています。
里山保全や農業に関わる学生を卒業後も活動の継続に繋げるには、また田んぼの環境・食農教育に興味関心のある若者が活動に関わるにはどうしたらよいのでしょうか。本分科会では、現在の指導者と若者(学生)の情報をもとに今後の田んぼの生きもの調査の在り方と若者の活動へのつながり方を検討していきます。