◎にじゅうまるプロジェクトニュースレター◎ 2013年4月30日
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にじゅうまるプロジェクトのニュースレターは、「生物多様性豊かな季節の情報」と、
「タイムリーな社会情報」の両方をお伝えすることを通じて
みんなが愛知ターゲットを達成するための力を大きく育てていくことを目的としています。
http://bd20.jp/
このニュースレターを、加盟団体のメンバーの皆さまに、
メーリングリストなどを活用して是非ご共有ください。
ニュースレターへの感想やアイディア、掲載したい情報、して欲しい情報などお寄せ下さい。
bd.20.contact☆gmail.com (☆を@に変えてください)
にじゅうまるプロジェクト事務局
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───────────── 目次 ───────────
・ 季節のひとこと
・ にじゅうまるプロジェクト最新情報
・ 生物多様性・愛知ターゲット関連ニュース
・ イベントの紹介
・ にじゅうまるなまめ知識
・ 編集後記
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季節のひとこと
今日の七十二候は「牡丹華(ぼたん はな さく)。
「夏も近づく八十八夜~」。いつの間にか、そんな季節がやってきました。
今年は「ゴールデンウィークに、茶摘みをしに行きます」という人たちを、
何人もみかけました。ブログやfacebookに写真をあげている人たちもたくさんいて、
楽しいですよ。是非「茶摘み」で、キーワード検索してみてください。
「自然離れ」なんてことも言われて久しいですが、一方で、こうして
休日を使って季節の恵みを楽しむ人たちも増えてきているような気がします。
皆さんの周りには、どんな季節の光景が広がっていますか?
素敵なお便り、お待ちしています。
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◎にじゅうまるプロジェクト最新情報◎
● にじゅうまるプロジェクト-地球と生命の20の約束-展
(@丸の内さえずり館)間もなく開催
にじゅうまるプロジェクトと、愛知ターゲット達成に向けて活動している人々を
より広く知ってもらうために企画した丸の内さえずり館での展示がいよいよGW明けに
スタートします。 http://bd20.jp/?p=2600
国際生物多様性の日の5月22日(水)は、18:30から20:00で
企画展示関連セミナー
「水を育む湿地の賢明な利用とは~自然の恵みを未来に伝えるために~」を
開催します。ぜひご参加ください。
● 国連生物多様性の10年日本委員会が、
生物多様性に関する理解を深めるためのリーフレットを作成しました。
「連携事業の認定」というリーフレットではにじゅうまるプロジェクトのことも紹介されています。
http://undb.jp/pdf/public/leaflet_2.pdf (注:リンク先はPDFファイルです)
是非皆さんの活動にもお役立てください。
● 登録団体:84団体 /登録事業数:136事業(2013年4月1日現在)
2013年は、250団体、350事業登録(3倍ペースを維持!)を目指して、
にじゅうまるの環を広げていきたいと思っています。
にじゅうまるプロジェクトへの登録をおすすめしたい事業のご紹介や
にじゅうまるプロジェクト説明のご希望などございましたら、是非ご連絡ください。
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◎生物多様性・愛知ターゲット関連ニュース◎
● 「第14回上野の森親子フェスタ」国連生物多様性の10年日本委員会が出展します。
「生物多様性の本棚」の作品も販売される予定です
日時:5月3日~5日
● 国連生物多様性の日シンポジウム
「三陸復興国立公園の創設から考える生態系サービスの強化」
日時:5月22日(水)14時-17時
場所:国連大学エリザベス・ローズ・ホール
● 国連生物多様性の10年日本委員会の開催
第3回国連生物多様性の10年日本委員会が以下の通り開催される予定です。
IUCN日本委員会もこのメンバーとして参加し、「にじゅうまるプロジェクト」の
推進について報告を行なっています。
開催後は皆さまにも改めてご報告する予定です。
日時 :平成25年5月23日(木)14:00~17:00(予定)
場所 :中央合同庁舎5号館22階 環境省第1会議室(予定)
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◎イベントの紹介◎
●とりの声キャッチ名人@千葉県立中央博物館生態園(野鳥観察舎)
iPhoneアプリになったききみみずきんを使って、生態園でなく鳥たちの声を聞き分けます。
毎週土曜日(祝日を除く)
午前10時半から12時まで、13時半から15時まで
(午前午後とも終了時間の30分前まで随時受付)
所要時間20-30分 (小学校3年生以上)
生態園でキャッチした音はツイッターできくことができます https://twitter.com/teruyooba/soundcatch
●湿地のグリーンウェーブスタート!
国際生物多様性の日5月22日をはさんだ、4月から6月にかけて
湿地の生物多様性保全の普及・推進期間として、自然観察会、生きもの調査、
田植え、シンポジウムなどの活動を、全国で連携して行い、
湿地の生物多様性保全と賢明な利用を広く知らせようというグリーンウェーブが
始まっています。
本事業は、にじゅうまる登録事業です。
● 「みどりの月間」の主要な緑化行事
4月15日から5月14日は「みどりの月間」です。
林野庁のホームページでは今年度の緑化関係の主要な行事が紹介されていますのでご覧ください。
*月に2回のニュースレターで紹介しますので、
このように、告知したいイベントがある方はご連絡ください。
普及啓発のお力になれたらと思います。
いただきたい情報はタイトル、日時、会場、団体名、参加費用、該当愛知ターゲット、
ひとことおすすめコメント、URLや問い合わせ連絡先などです。
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◎にじゅうまるなまめ知識◎
【生態系サービスへの支払い(PES)】
先日、IUCN日本委員会の主催で、IUCN(国際自然保護連合)の専門家、マインデルト・プロヴァー氏を
お招きして、「生態系サービスとビジネス勉強会『自然に基づく経済のあらたな道筋』を開催しました。
プロヴァーさんは、生態系サービスへの支払い(PES)など、生物多様性と経済の関連などについて
紹介した『The Ecosystem Promise』という本の著者としても知られています。
生物多様性条約の会議でも「生物多様性とビジネス」が議題に取り上げられるなど、
ビジネスセクターの生物多様性への関与やその影響が益々注目を集めています。
経済活動は、生物多様性の保全・持続可能な利用のためにプラスにも働きますし、
負の影響を与えることもありますから、生物多様性を経済的側面から検討し、両者の
よりよい関係を導き出すことはとても大切です。
また、生物多様性を守るためには資金も必要ですが、各国の財政事情が厳しいなか、
どのようにその資金を捻出するかという点が問題となっています。
そこで、行政に留まらず、ビジネスセクターがどのようにこれに貢献できるかということが高い関心を集め、
現在その検討が進んでいます。
こういった背景を受け、経済活動を生物多様性の保全を考えるさまざまな論理が方法論が発達してきました。
そのひとつが、生態系サービスへの支払い(PES:Payment for Ecosystem Services)です。
私たちは自然から、たくさんの恵みを受けて生活しています。
こういった自然の恵みは「生態系サービス」と呼ばれていますが、自然にはもちろん、値札がついていませんので、
「自然はタダで使えるもの」「生態系サービスはタダで受け取って当たり前」という考えを持ったひとも少なくありません。
けれども実際には、自然はとても価値あるものであり、私たちが生態系サービスと同じものを
人工的に得ようとすると、莫大なお金がかかりますし、自然以外から得ることができないものも多くあります。
そこで、生態系サービスという価値あるものを守るために必要なお金は、
生態系サービスの受益者が支払うべきだ、という考え(生態系サービスへの支払い:PES)が
考えられたというわけです。
PESの定義は国際的に明確に合意されたものはありませんが、
一般的に、以下の5つを満たすものとみなされています。
・生態系サービス受益者と供給者の(強制的でない)自発的な売買
・生態系サービスの明確な定義化(もしくは、そのサービスを確保できそうな土地利用の定義化)
・(少なくとも一人の)生態系サービスの購入者(書い手)の存在
・(少なくとも一人の)生態系サービス供給を効果的にコントロールする生態系サービス提供者(売り手)の存在
・生態系サービス提供者による(持続的な)生態系サービス供給のための確保
PESは既に、世界各地で導入されています。
ボリビアやエクアドルでは、生態系サービス利用者による資金供給プログラムが、
コスタリカやイギリス、中国などでは政府による資金供給プログラムが運営されています。
そして、南アフリカやジンバブエのように、PESに類似したプログラムが運営されている国もあります。
例えば、コスタリカのPESプログラムでは、PESの対象として「地球温暖化ガス排出の緩和」
「灌漑用水、エネルギー供給、消費のための水供給を含む水分学的サービス」
「生物多様性の保全」「リクリエーションやエコツーリズムのための景観美の供給」など
包括的なものになっています。
参考: 諸外国のPES:コスタリカを中心に (環境省:平成23年度 環境経済の政策研究 P261~)
日本の優良事例については、環境省の以下のサイトに紹介されています。
生態系サービスへの支払い(PES)~日本の優良事例~ (環境省)
例えば、蕪栗沼のふゆみずたんぼ、兵庫県豊岡市のコウノトリの野生復帰とコウノトリ育む農法や
高知県で導入されている税金による森林環境の保全、矢作川などで展開されている上下流の連携による水資源の保全や
金融機関による緑の金融協力など、多くのプロジェクトが紹介されています。
PESに関わる主体には政府や企業の他、自治体やNGOなど、多岐に渡ります。
愛知ターゲット達成のために、それぞれの立場からどんなことができるのか。
PESを知ることが、自分たちの活動の意義付けにも役立つかもしれません。
PESのプロジェクトには既に「にじゅうまるプロジェクト」に登録されているプロジェクトもありますが、
他にももっと、こういった事例が広がっていけばいいなと思います。
【関連情報】
PESの解説 (EICネット)
生態系サービスへの支払い(PES)~日本の優良事例~ (環境省)
諸外国のPES:コスタリカを中心に (環境省:平成23年度 環境経済の政策研究 P261~)
IUCN-Jで開催された「生態系サービスとビジネス勉強会」の報告記事
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編集後記:
最近何かと話題のソーシャルメディア。ツイッターやfacebookを通じて、季節のタイムリーな
情報の発信を楽しむ人たちが増えてきています。
生物多様性はまさに、季節の織りなすいのちの変化やその多様性を感じさせる世界。
また、パブリックコメントや助成金の公募、署名募集といったタイムリーな情報の
受発信の上でもとても役立つツールです。
生物多様性条約事務局が運営する国連生物多様性の10年公式ツイッターも存在します。
https://twitter.com/UNBiodiversity 生物多様性に関する国際的な情報を発信しています。
英語ですが、写真や映像を使った分かりやすいコンテンツも多いので是非チェックしてみてください。
にじゅうまるプロジェクトの
ツイッターはこちら https://twitter.com/bd_20maru
Facebookはこちら https://www.facebook.com/bd20maru
是非、チェックしてみてください。そして、皆さんも、ご自身のもの、あるいは
おすすめのツイッターアカウントがありましたら、是非お知らせいただければさいわいです。
◎情報発信のつながりも、めざせ、にじゅうまる◎
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発行: にじゅうまるプロジェクト事務局
編集: にじゅうまるプロジェクトニュースレター編集部(道家哲平・今井麻希子)
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お問い合わせ窓口: bd.20.contact☆gmail.com (にじゅうまるプロジェクト事務局)
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