「水を育む湿地の賢明な利用とは~自然の恵みを未来に伝えるために~」レポート

【水をテーマに語られた、水が結ぶ、生きものと私たちの繋がり】

先週22日にさえずり館で開催された、にじゅうまるプロジェクトセミナー。「水を育む湿地の賢明な利用とは~自然の恵みを未来に伝えるために~」では、

・道家哲平「生物多様性の日/グリーンウェイブ」

・呉地正行さん「水のつながり、いのちのつながり」

・高松健比古さん「渡良瀬遊水地のこれまでとこれから」

・木口由香さん「ダム開発と食料の安全保障・・・メコン河流域の場合」

の4名がそれぞれのタイトルで講演してくださいました。

呉地さんは水田とガンの関係を、すばらしい写真とともに紹介。また、ガンのもつ脅威の身体能力には脱帽でした。

高松さんは栃木県渡良瀬遊水地の昔と今、これからを紹介。昔、村があった渡良瀬遊水地。村を残そうとした村人の写真や、今でも行っているヨシ焼きの写真が印象的でした。ラムサール条約湿地となり希少生物保護として重要ではあるけれども、歴史の重み、これからの地域の期待を背負った遊水地の未来の展望も伺うことができました。

木口さんはメコンの現状をこれまた驚きの写真とともに紹介。雨季と乾季で数m単位での水面の高さ変化をするメコン流域。そこに暮らす人々の数々の知恵と、その環境に適応した水没しても死なない樹木には驚かされるばかり。また、その摩訶不思議な空間が近年行われ始めた大型ダム開発により、生物の減少と、それによる地元住民の自給自足生活の崩壊という現状報告が印象的でした。

 

なぜ生きものが豊かな環境が、私たちの暮らしと関係が深いのか、ハッとなる瞬間がいくつもあった一時間半。

さて、第2回目の「あなともきっとにじゅうまる 地球と生命の20の約束を守ろう!」。つぎはどんなハッとがあるのでしょうか。せひ来場してその面白さを体験してください。皆様のご参加お待ち申し上げております。

 

次回セミナー

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生物多様性を守り、未来を守るために作られた「愛知ターゲット」。そしてそれを達成するために始動した『にじゅうまるプロジェクト』。国の目標だから私の生活、活動には関係ない!と思われている方も多いでしょう。いえいえそんなことはございません。
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是非ご参加をお待ちしております。

◆講師:道家 哲平 (国際自然保護連合日本委員会) 他
◆定員:先着40名/申込制
◆対象:大人(高校生以上)
◆参加費:@500円/人

◆開催場所
自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館
http://www.m-nature.info/

参加方法
◆自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館
メールアドレス:saezurikan()m-nature.info
()を@に変えて お名前、電話番号を明記の上、ご連絡お願いいたします。