(終了)太平洋アオウミガメ会議(4/17-19)
にじゅうまるプロジェクト登録団体のイベントです。
北西太平洋アオウミガメ会議
NPO法人日本ウミガメ協議会
開催日 : 2012年4 月17日(火)~19日(木)
開催場所 : 神戸市立須磨海浜水族園
アオウミガメ(Chelonia mydas)は、大西洋、地中海、インド洋、太平洋の熱帯から亜熱帯にかけての海域に広く分布し、産卵地はそれらの海域の主に島しょ部に点在することが知られています。本種は草食性で、テングサなどの海藻やアマモなどの海草をエサとして生活しています。また、IUCN のレッドリストでは絶滅危惧IB 類、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、絶滅の危機に瀕しています。本種は日本にも生息し、本州から八重山諸島にかけては摂餌海域が存在していると考えられているほか、小笠原諸島や屋久島以南の南西諸島の砂浜では産卵も行われています。このような本種が、近年、標識放流個体の再発見情報やDNA解析などの研究結果から、その生態の一部が明らかになりつつあります。日本沿岸にて確認される本種には、日本の産卵地に起源を持つものだけでなく、東南アジアをはじめとする北西太平洋の様々な産卵地に起源を持つものなども含まれているということが明らかになってきた現在、本種の保全においては、周辺諸国と密接に連携を図り、北西太平洋の集団として包括的に策を立てていくことが不可欠です。そこで、本会議では、フィリピン、グアム、ミクロネシア、サモアから4人の研究者を招聘し、知見を深めるとともに、国内のウミガメ研究者を交えて今後のアオウミガメの保全策について議論することを目的としています。
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