新しい生物多様性条約事務局長が来日され、市民セクターと意見交換が行われました

今年3月に、生物多様性条約の条約事務局長が変わり、クリスティアナ・パスカ・パルマ―事務局長が就任されました。
今週、クリスティアナ事務局長が日本を訪れ、関係先へのご訪問や打合せ、ご講演などをされました!

6月19日(月)には日本自然保護協会のオフィスを訪れ、愛知ターゲットの達成や2020年以降のターゲット作りに関する市民セクターとの意見交換を行いました。

 

冒頭は、自己紹介からはじまりました。クリスティアナ事務局長は、日本に来るのは国連防災世界会議依頼2回目であることや、昔はNGOで活動していたこと、学生時代は自然科学を専攻していたことなど、生物多様性の分野で長年活躍されていることを伺いました。DSC_0159

意見交換会では、ビジネスセクターでの取り組み発表(企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)やいきもの共生事業所認証(ABINC認証))、にじゅうまるプロジェクト、田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト等の取組紹介などが行われました。
クリスティアナ事務局長からは、市民・企業・農家などを巻き込む様々な事業が展開されていることに感銘を受けたという発言と共に、様々な質問がだされました。

 

自由な意見交換の場では、2020年以降の生物多様性の目標に関して、どんな目標をつくるべきか、どんな目標なら日本のように多くの人々に実践されるものとなるのか、生物多様性はどのような形で伝えればわかりやすくなるかなどについて議論がされました。
生物多様性については、「民主主義」という言葉のように長い時間をかけて、若い世代にも浸透させていくことの重要性も指摘されました。

 

クリスティアナ事務局長からは、日本の様々な取り組みや市民社会のアプローチについて大変感銘を受けたと評価していただきました。IUCN-Jでは、今後も、にじゅうまるプロジェクトを中心に、日本の優良事例や得られた知見・ノウハウを世界に発信したいと思います。DSC_0178