2020年につなぐ 課題と希望 にじゅうまるCOP4全体会合
第4回にじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(COP4)二日目にあたる1月13日午後に、全体会合を実施。分科会の報告や、2020年以降のにじゅうまるプロジェクトの在り方、ユースからの力強いメッセージなどが出されました。
10年で進んだテーマ 一歩進んで二歩下がったテーマ
9つのテーマで行われた分科会のレポートは多岐にわたるのですが(後日、報告書としてPDFを公開します)、10年という流れの中で、生物多様性の施策や主流化の進展を感じる部分、多くの学びと次の発展の芽をどのテーマも得られているという発表がある一方、人口減少、気候変動、国際協調路線と自国主義の広がりなど、もっと大きな負の影響を持つ事柄があった10年という振り返りもありました。
事務局としては、全体を流れる議論として、NGOやNPOの役割・手法を次の時代に合わせて再構築が必要であるという思いがあったように感じます。SDGsという共通言語のもと、企業もSDGsを通じて自然環境問題の解決に力を入れ始めたとき、NGOはより専門性を提供する側に立つべきではないか、業界グループの中の変化を促す外圧としてのNGOの役割、NGO間の横のつながりの作り方なども話題に上がりました。
また、にじゅうまるプロジェクトを運営する、国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)のこれからの役割についても多くの期待が述べられました。世界最新の情報を正確に早く提供すること(にじゅうまる国際レポートなど)に加えて、その情報を議論する場づくりが重要であるとか、ユースが社会の中でしっかりとポジションを作るための応援を行うことであるとか、様々な視点で意見を出していただきました。
UNDBせいかリレー セレモニー
にじゅうまるCOP4は、「つないでいこう!国連生物多様性の10年せいかリレー」に第1弾として登録したイベントとなりました。