【にじゅうまるメンバーにお話し聞いてきました!川塾編④】
第四回
「第十堰水辺の教室」の卒業生たちは?
(ーはにじゅうまるスタッフ)
ついに最終回!「第十堰水辺の教室」を卒業した子供たちのその後の話もきいちゃいました。
(本掲載は2013年12月にFacebookで掲載したものを再掲載しております)
- :「第十堰水辺の教室」を卒業して、高校生からスタッフとして戻ってくる人もいるんですか?
塩崎:いっぱいいます。若いスタッフはみんな卒業生です。
- :リピーターとして同じ「水辺の教室」を受ける人も?
塩崎:いますね。去年来て、今年も来てくれるって申し込みがあった子がいたんですけど、面白かったんが、親御さんへのアンケートでなぜ同じ教室を受講させたのですか?って項目があったんです。その回答が「自分のお年玉を全額はたいてでも行きたいという熱意に負けました。」っていうものだったんですよ。
- :こどもがそんなこというんですか!?
山下:学校とか友達関係以外の、ここの良さを子供が実感しているってことです。1年間のプログラム参加費に6万かかるんですが、子供が6万も身銭を切ってる。
- :それはすごいですよね。親に言われずに自分から来たいってお金を払うなんて。
プログラムは基本的に月一回一日※ですが、それを12回繰り返すと子供たちは変わりますか?
※全12回中、2回は一泊二日のキャンププログラムがある。
山下:変わる。めちゃくちゃ変わる。
- :どういう風に変わったなって感じます?
山下:12回一遍来てください(笑)
- :そうですね。地元の人たちが関わってるっていうのはなかなか聞かない活動なので。
塩崎:確かに。
- :しかも漁師さん達の商売にまで関わらしてもらえるっていうのがなかなかすごいことです。ノリづくり体験の話で、ノリ養殖で生活をしている人たちが関わっていて、しかも講師をボランティアでやってるのがすごいなと感じました。今後もこれを継続していくっていうのが、川塾の目標ですか?
塩崎:ほんまの目標は、川塾がなくなることなの。
- :それはすごいことを聞きました。
山下:つねに子供が川に帰ってくるようになってきたら川塾は必要ないからね。
塩崎:地域の人みんなが吉野川を伝えていって、それを伝えられた子供が大きくなって、また次の世代に伝えるっていうサイクルが戻ってくれば、もう僕たちは役目をおえたから、僕は民宿の店主になろうと思ってる。
- :それは楽しみですね!山下さんたちの想いも同じ感じだったんですか?
山下:基本はね。じゃけん今、若い世代が卒業生スタッフとして来てることを、私は彼らが吉野川に帰ってきたと思ってる。今は子供を面倒見ないかんから高校生以上でないとスタッフとしての受け入れはしてないんだけど、小っちゃい時からずーと遊んでたら6年生で1年生を見れるんです。だけんど今は遊ぶやゆうたって月に何べんとかしかないんで。それも管理された中での遊びですから。さっき塩崎が言ったように、養殖の川がき。天然の川がきでないとこはそこだね。本当は天然の川がきがどんどん育ってくるのが理想。
- :そしたら将来的に仕事はなくなりますけどね。
山下:なくなることが良いでしょうね。
- :楽しみであることでもありますし、気の長くなるようなはなしでもある。
山下:そのくらいのビジョンもってないと続かんですよ。
塩崎:気の長いことですけど。
【第四回終】
これにて川塾編終了です。
子どもの多様な価値観を認め受け入れ、そのうえで吉野川への理解を深めもらう、本当に面白い授業の姿を見ることが出来ました。
皆様も是非一度「第十堰水辺の教室」のスタッフとしてご参加されてはいかがでしょうか。