田んぼの生物多様性向上行動計画づくりワークショップを開催しました。

2012年11月23日(土)にNPO法人稲作研究所において、田んぼの生物多様性向上行動計画づくりワークショップを開催しました。

主催 IUCN-J

共催 NPO法人ラムサール・ネットワーク日本

協力 NPO法人民間稲作研究所/NPO法人オリザネット/NPO法人田んぼ

 

参加者は「田んぼの生物多様性向上」をキーワードに行政から企業、農家、NPOと幅広い分野で活動をしている人が一堂に集まりました。

シンポジウムはにじゅうまるプロジェクトの紹介から始まりました。続いて、各団体の保全への取組みが素晴らし写真と共に紹介され、活動報告が終了したあとは、「もっと田んぼの生物多様性を向上させる活動を増やすための計画」を3グループに分かれてワークショップにて考えました。

活動報告では、外食産業を手掛けている企業が「食べることが環境を守ることにつながる」といったストーリーの提示を、また農家の方が生きもの調査への取組みを楽しそうに報告したり、とても刺激的な報告会となりました。

ワークショップでは、まだ活動を始めていない人びとへの取組み推進方法や、そもそも取組みが進まないのはなぜか、生物多様性を低下させるネオニコチノイドを使わないようにさせる方法は?といった議論が飛び交いました。

また、今回のシンポジウムのなかで、「水田目標」という大変面白い目標が提案されました。これは、愛知ターゲットが定めた20の目標のどれに、水田での活動が当てはまるのかを、わかり易く置き換えた優れものです。これによって水田関係の方々の活動も愛知ターゲットと照らし合わせやすくなること間違いなし!

今後は、このような活動に応じた目標を各分野、各地域ごとに作成し広めていきたいと思いました。

予定していた時間を過ぎてしまうほど盛り上がったシンポジウムとなり、来年のにじゅうまるプロジェクト全国大会開催が宣言されるなか、閉幕となりました。

プログラム

11月23日 ワークショップ

11月24日 エクスカーション(渡良瀬遊水地周辺)

 

【23日ワークショップ内容】

第1部 私たちの活動と生物多様性条約/ラムサール条約

第2部 行動計画づくりワーショップ

1)私たちの取り組み・事例発表

2)行動計画づくり ・ グループ討論

第3部 まとめ