【にじゅうまるの日常からこんにちは】 「恋人→夫婦になるまで」と生物多様性の意外な関係?②

「一見関係なさそうな2つ。実は共通点が多い!?」という、どうでもいい話から始まったこのテーマ。前回①「恋人時代≒レジリエンス」を紹介しましたので、今日は②「結納した瞬間≒ティッピングポイト」を紹介したいと思います。

 

koibito今日の「②結納した瞬間≒ティッピングポイト」で紹介する部分ですが、図1の②の部分です。

 

既にご結婚された方であればなんとなく想像がつくかもしれません。

この“結納”の瞬間こそ、お互いの両親同士が挨拶することで、恋人関係で揺れ動いていた二人の状態が“大きく変化し、もう後戻りできない”と思う瞬間でもあります。

そしてこの後は二人結婚し、恋人時代とは異なった距離感、環境での生活が始まり、図1のように別の位置でのレジリエンスの働いた生活が始まります。

 

このような既存の状態が“後戻りができなくなるほど大きく変化する瞬間”が、生物多様性の分野でもあります。それが“ティッピングポイント”です。「①恋人時代≒レジリエンス」で紹介したレジリエンスが働かなくなった瞬間がこれにあたります。結納もそうです。恋人関係から夫婦関係に代わるその瞬間。

 

この瞬間、結婚生活ならとても喜ばしい!ことなのですが生物多様性の分野ではそうはいかないんですよね。

結婚生活は図1の半円の状態が上に上がっています。しかし、生物多様性はティッピングポイントを迎え、状態が下に落ちることが危惧されています。

例えば、海の魚の話し。今まで安定的に捕れていた魚が、乱獲、環境の変化・破壊によって数が少なくなったとします。直近の話題だとクロマグロ、ウナギでしょうか。

この資源減少に早く気づき、対策をとることが出来ればレジリエンスによって資源は元に回復します。しかし、そのまま捕り続けると・・・。そのまま絶滅してもう食べられなくなったり、絶滅しないまでも資源量が少なくて、漁獲制限で市場に出回らなくなったりすることもあります。

 

え?あまり食べないから関係ないって?いやいや、そうもいきません。一つの状態が崩れるとそれ以外の周りの状態も影響を受けて変化していく可能性があるためです。

まるでドミノ倒し。どこまで影響が及ぶのでしょうか。怖い怖い。

 

だから今の暮らしやすい状態を守っていきましょう。というところでしょうか。生物多様性の保全にはこのような保険的な意味も含まれているのです。

 

ティッピングポイントと結納した瞬間。似ていませんか?

残りはまた次回。お楽しみに!