【にじゅうまるの日常からこんにちは】 「恋人→夫婦になるまで」と生物多様性の意外な関係?③
「一見関係なさそうな2つ。実は共通点が多い!?」という、どうでもいい話から始まったこのテーマ。早くも今回で最終回です!
因みに前の2回は、①恋人時代≒レジリエンス、②結納した瞬間≒ティッピングポイトでした。
最終回は③恋人→夫婦への状態変化≒レジームシフトです。
図1の③を見てください。
この③の矢印は、恋人時代の半円(①恋人時代≒レジリエンス参照)と、夫婦時代の半円(上部にある半円)を結んでいます。
この2つの半円の間、恋人時代と夫婦時代の間には、届け出や結婚式、同棲のための部屋探し、家電購入などなど、様々なイベントや生活の変化がありますよね。この変化を通して、急激に二人の状態は夫婦の状態へと変わっていきます。
③の矢印はこれらのイベントを含めた急激な状態変化を表しています。
生物多様性の分野では、この③の矢印をレジームシフトといい、レジリエンスで保たれた①の状態が、②のティッピングポイントを超えて “急激に状態が変化してしまう”ことを表しています。
ネガティブな書き方ですが、そうです!このレジームシフトがもし生物多様性の分野で起こってしまったら大変です!(因みにこの場合は矢印は下方向に動きます)。
このレジームシフトが起きると、今何気なく使っている空気、水、おいしく食べている野菜、肉、魚介類、安定した気候等を提供してくれている“生態系”が変化してしまい、“今までのようには欲しいものが手に入らなくなる”と考えられているからです。
②のティッピングポイントを超えて、このレジームシフトを起こさないように頑張ろう!と全世界で決めたものが、生物多様性条約です。そして実際にどのような目標を達成すればよいのかということを一生懸命考えて、20の目標に集約したものが愛知ターゲットなのです。
結婚へのレジームシフトは新しい命がどんどん誕生するかもしれませんが、生物多様性ではどんどん命が消えていく可能性を秘めたレジームシフト。同じ状態変化でも何が変化するかによって、意味はまったく変わってしまうのです。
ということで、「恋人→夫婦になるまで」と生物多様性の意外な関係?全3話。これにてお終わりです。二つの意外な関係、如何でしたか?
なお、「恋人→夫婦」へのレジームシフトは“良い状態への変化”=“幸せの増加”と仮定して話をすすめております。“結婚”=“幸せ”なのか、という点に関しては個人差がありますのでご了承を頂ければ幸いです!
因みに事務局長は、「幸せでしょう~!」と申しておりました!
では、また~!