【にじゅうまる関東ミーティング&戦略会議 開催レポート】 ~基調講演編③~

今日はにじゅうまる関東ミーティングで話されたパネルディスカッションに関する報告です。

午前最後のパネルディスカッションでは、「CBD COP12、WPC6を経て、これから(2015年)の活動で求められること」をテーマとし、講演者だけでなく参加者も交えながら議論が交わされました。

 

(基調講演編①、生物多様性条約 第12回締約国会議(CBD COP12)関する報告はhttp://bd20.jp/20150414/から)

(基調講演編②、IUCNの第6回世界公園会議(WPC6)に関する報告はhttp://bd20.jp/20150415/から)

 

パネルディスカッション

3-a「CBD COP12、WPC6を経て、これから(2015年)の活動で求められること」をテーマとし、会場からの意見・質問やパネリスト同士の活発な議論が交わされました。

様々な話題があった中で、議論は主に「生物多様性の主流化」に関するものが中心となりました。その中から浮かび上がってきたのは「生物多様性を守るだけでなく、それがどのように人の暮らしの豊かさに繋がっていくのか、持続可能な開発と繋がっていくのか、見える化していくことが重要」だということです。「自分が取りたくて取った行動が、結果として自然保護に結び付いていた、という構図を作りたい(例:気候変動問題でのクールビズ対策。ネクタイが面倒だから外す、ということが気候変動対策に繋がる構図)」「気候変動問題の対策は、省エネした分だけ自分に利益となって返ってくるが、生物多様性の場合は自分の利益と公共の利益が一致する解を提示することが難しい。防災・減災、気候変動への適応、地域創生などはそれがしやすいと思うので、その辺りのテーマから解を提示していきたい」という意見がありました。

主流化に関するその他の意見としては、生物多様性という単語の難しさについて「生物多様性条約は内容が多岐にわたりすぎていて、なかなか理解しにくい。しかし、生物多様性という単語は、きちんと日本語として訳されているので、もっと使う機会を増やして広めていくべき。かつては、メディアなどのあらゆる媒体で生物多様性という言葉が難しい単語として捉えられ、使用されにくかった。COP10誘致の段階では新聞で使用してもらえなかった程。しかし、COP10を愛知で開催したことなどもあり、色々な場所で使われてきたことによって、今では新聞に載る単語になった。もっと多くの場で使うようにすれば浸透し、当たり前になれば難しくとらわれないようになるのではないか。もっとその様な環境を作っていきたい。」というコメントもありました。

 

以上で基調講演編は終了です。

戦略会議に関しての記事は、現在鋭意制作中ですので、もうしばらくお待ちください。

出来次第、順次アップロードしていく予定です。

お楽しみに!!