もう一度考える、国際生物多様性の日 「生物多様性と持続可能な観光」

今日、7月22日は、5月22日の「国際生物多様性の日」からちょうど2か月にあたります。今年の国際生物多様性の日のテーマは「生物多様性と持続可能な観光」でした。もう一度あらためて、今年のテーマをご紹介したいと思います!

今年2017年は国連総会において「開発のための持続可能な観光の国際年」と定められており、この国連の動きと歩調をあわせるために、今回このテーマが選ばれました。

「開発のための持続可能な観光の国際年」は、環境問題における観光の役割をもっと広めていくために国連総会で定められ、現在国連の世界観光機関(UNWTO)が取り組みを主導しています。

 

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2017年国際生物多様性の日 ロゴマーク

 

生物多様性は観光の様々な側面で重要な基盤を提供しており、生物多様性条約下で取り組まれる多くの問題は観光部門に直接影響を及ぼしています。観光において魅力的な景観や豊かな生物多様性の重要さを認識することで、生物多様性の保全が政策的にも、経済的にも大事であるとの認識を作ることになります。

また適切に管理された観光セクターは、観光収入を通して、野生生物の個体数や生物多様性への脅威を減少させ、そしてそれらを維持又は増加させることに大きく貢献することができます。

そして観光は愛知ターゲットの20の目標の多くに関係しています。たとえば目標5,8,9,10,12は、観光から発生する生物多様性へのダメージを減少させるためのコントロールやマネジメントの確保に関わる目標といえます。またその他に、目標1,11,15,18,20については、生物多様性の認知度、保護地域、生息地の回復、コミュニティー参加、資源動員への観光業の積極的な貢献を確保することに関係しています。更に、開発政策と観光業を含んだビジネスモデルに、生物多様性や持続可能性の視点を一層良い形で組み込むことで、愛知ターゲットの2,4を支援することにもつながります。

 

愛知ターゲット

愛知ターゲットについて詳しく知りたい方はこちら(画像をクリック)

 

 

「持続可能な観光」をテーマとした今回の生物多様性の日を通して、「持続可能な観光」が経済成長と生物多様性の保全と、持続可能な利用の両方に貢献するための行動や意識を向上させる機会を提供しました。

また「生物多様性と持続可能な観光」というテーマに基づく各国の記念行事では、「生産パターンや持続可能な消費に関する10年枠組み」にある「続可能な観光プログラムのような継続した戦略や、生物多様性条約の「生物多様性と観光開発のガイドライン」の普及にも貢献しました。

 

にじゅうまるプロジェクト登録団体の中にも、エコツーリズムなど環境の面から愛知ターゲット達成に取り組んでいる団体があります。ここではその一例をご紹介します!!

 

リゾートトラスト株式会社

http://bd20.jp/dantai/detail.php?id=4341

真庭・トンボの森づくり推進協議会

http://bd20.jp/dantai/detail.php?id=4327

アクティブキッズクラブ

http://bd20.jp/dantai/detail.php?id=4374

 

出典:https://www.cbd.int/idb/2017/