【報告】生物多様性におけるCOP10以降の国内外の最新動向を行いました。
先日8月1日(水)に、世界銀行情報センターにて、生物多様性に関する国内外の最新の動きをご紹介するプレス向けのブリーフィングを行いました。
生物多様性条約のCOP10からインドで行われるCOP11へ向けての最新動向だけではなく、今年開かれた、持続可能な開発を議論する国連持続可能な開発会議(Rio+20)、世界の湿地の保全に関するラムサール条約の第10回締約国会議(ラムサールCOP10)といった、それぞれの国際会議での成果文章や注目された議論についても取り上げられました。当日会場には、9名ほどのプレス関係の方々がお集まりになり、さらに、会場の様子をUstreamを用いて配信したところ、合計35名もの方にご視聴いただきました。
ラムサール条約やRio+20でも、これらが生物多様性条約「愛知ターゲット」にどのように貢献できるかを話し合い、2020年に向けて“生物多様性”の主流化を意識した動きが報告されました。しかし、一方で、Rio+20では一部、主テーマである“貧困撲滅”と“生物多様性保全”の対峙も感じられ、両方を叶えるためにはより議論が必要だというお話も印象的でした。
今年10月にインドで開かれる生物多様性条約COP11での注目議題は、「愛知ターゲットのフォローアップ」「名古屋議定書の発効に向けた動き」「資源動員戦略」「海洋沿岸保全」と考えられています。国内の動きとしては、「にじゅうまるプロジェクト」という愛知ターゲット達成を実現するための参加型キャンペーンを展開しています。これは、世界でも日本だけの取組みとなっており、“愛知ターゲット”達成に向けての行動見本がたくさん詰まっています。これを盛り上げることで、国内から、そして国外へと“生物多様性の主流化”に向けての動きが生まれることが期待されています。
投稿:後藤(にじゅうまるスタッフ)
当日の配布資料については、下記のそれぞれのタイトルをクリックください。
*** 当日資料 ***
■ 国内動向および、SBSTTA等のCOP11準備会合等の全体像とCOP11の注目点、NGOの取組みについて (PDF)
(日本自然保護協会/国際自然保護連合日本委員会 道家 哲平 )
■ ラムサールCOP11:その成果、そして愛知目標への取り組み (PDF)
(ラムサール・ネットワーク日本 柏木 実 )
(IUCN教育コミュニケーション委員会 今井 麻希子)