10月15日 夕方 進捗報告
UNDBの日の調整で、なかなか会議本体やサイドイベントを終えなかったのですが、ここから少し頑張りたいと思います。キャッチアップも兼ねて、議題のうち合意された議題を紹介します(15日17時時点)
条約の会議(本体の会議と、二つの議定書の会合)の持ち方について合意がなされ、全関連会議を含めて2週間のうちに実施することとなりました。化学物質規制関連の条約や気候変動枠組条約等ので成果も踏まえて、運営改善をCOP13、COP14と行なっていくこととなります。また、これまでWGRI(ウィグリ)とよんでいた条約の実施とレビューに関する作業部会は、実施に関する補助機関と名称を変え、カルタヘナ議定書の内容も含めて扱う会議体と変わりました。(議題30)
次回第13回締約国会議(CBD-COP13)、第8回カルタヘナ議定書会合(BS-MOP8)、第2回名古屋議定書会合(NP-MOP2)は、メキシコに決定!メキシコのロスカボス( Los Cabos)と呼ばれる場所で、2016年11月に開催となります。前決議にあるように、全関連会合を2週間のうちに行なうので、運営の仕方も含め注目です。
外来種(議題22)に関しては将来とるべき行動を取りまとめるとともに、ペットや観賞用生物(テラリウム、アクアリウム)、生き餌や食べ物として使われる生物の扱いに関する指針をまとめました。指針については、科学技術助言補助機関会合になかったものとして、上記の生物に関して、リスクアセスメントを行なわれていないものは、侵略性を持ちうるものとして取り扱うことという認識が加えられました。
その他、世界植物保全戦略(議題23)、人的由来の海中騒音・海洋酸性化・愛知目標10達成のためのサンゴ礁や海洋空間計画とトレーニング(議題21)、伝統的知識に関する8(J)項(議題19)、責任と救済(議題20)、持続可能な利用(野生動物の食肉利用(ブッシュミート)と持続可能な野生生物管理)(議題27)、予算の一部、愛知ターゲットの中間評価と進展強化のための将来行動(議題12)までが取りまとめられています。
ハイレベル会合(閣僚級会合)があり、午前中はすべての会議がストップしていましたが、夕方・夜と会議が続く予定です。
(公財)日本自然保護協会 道家哲平