【にじゅうまるの日常からこんにちは】 「恋人→夫婦になるまで」と生物多様性の意外な関係?①

「一見関係なさそうな2つ。実は共通点が多い!?」

先日、昼にこんな話でもりあがりました。意外と生物多様性に関する専門用語と「恋人→夫婦になるまで」の過程がかぶるのです。
面白かったので図にしてみました!

koibito

 

それが図1です。

①恋人時代≒レジリエンス

②結納した瞬間≒ティッピングポイト

③恋人→夫婦への状態変化≒レジームシフト

の三つからなっています。

 

順番に説明をしてみたいと思います。

今日は①を。

これは恋人時代の部分。図の弧のような状態で表現されていますが、皆さん身に覚えがあるでしょうか。

 

そうです!あのケンカをしたけども仲直りして、またケンカして色々な危機を迎えて。でも周りからの支えもあって、何とか仲直りしてという日々を過ごしたことを。

 

この何があっても、お互いを理解しながら、恋人の状態にもどろうとする2人の「なにがあっても崩れず、柔軟にまた元に戻ろうとする力」。この力がレジリエンスと被るのです。

 

レジリエンスとはそもそも何?という方のために。

レジリエンスとは「津波などの自然災害“後”に、社会や環境のシステムが問題の無い状態に戻る力」と今のところ説明されています(まだ確定した定義がない)。

ただ、戻るといっても全く元の状態ではなく“問題の無い状態”というところがみそです。そして生物多様性にもこのレジリエンスという力が備わっており、日常の私たちの生活も実はこの力のお世話になっています。

 

どういうことか?例として魚介類の話を。

日々お世話になっているエビや魚、貝といった魚介類。彼らは食べたり食べられたり、洪水や土砂崩れ、台風といった環境の変化によって減少や増加をしています。そして私達、人によって捕獲されるという要因で減少もしています。

しかし、いなくなってもう食べられない!なんてことは起きていませんよね?

このような様々な影響の下、増減を繰り返しながら“だいたい”元の個体数もしくは元の状態に戻ろうとする力を生物多様性の分野ではレジリエンスと表現しているのです。

 

どうですか?レジリエンスと恋人時代。似ていませんか?

残りはまた次回。お楽しみに!