9月4日 IUCN-WCC フォーラム開始
9月4日、IUCN-WCCのフォーラム初日が開かれています。
この日の大きな流れとしては、
会員総会(第1セッション)を開催し、フォーラム及び総会に関係する手続き(議題の正式な採択、大会期間中の役員、クレデンシャル(選挙管理)、モーションのためのコンタクトグループの立ち上げ)について協議と承認を行いました。
その後(実質同時開催)に、フォーラムの開会式、フォーラムで設定された7つのテーマの基調シンポ、午後には、IUCNレッドリストの公開(マグロ類の絶滅危惧ランクの低下の報道が日本でも行われています)など、様々なイベントが同時開催されています。
会議は夜(日本は日をまたいだ夜明け)まで続き、IUCNとしての政策決定(Resolution)や意見表明・勧告(Reccomendation)の文案をまとめるコンタクトグループでは、会員制度(自治体や、先住民地域共同体のガバナンスへの参画)などの組織運営から、ポスト2020枠組みへのIUCNとしての働きかけ方など多方面の議論が行われました。
大小様々な規模のイベントが80~100程度開かれていますが、今回、日本のIUCN加盟団体もオンラインで参加し、手分けして情報収集や発信を行っています。
以下は、IUCN加盟団体向けの情報となります
9月4日 会員総会(第1セッション1st Sitting)
議題 1.1 Opening remarks by the IUCN President
IUCN関係者に感謝と激励の挨拶が、ジャン会長によってなされた。ジャン会長は中国の新型コロナ対策の方針によりWCCに参加できないため、現地にいる理事に進行を委ねる旨説明が行われ、アリカカ理事(東アフリカ地域から選出。副会長)による進行が行われた。
1.2 Appointment and first progress report of the Congress Credentials Committee
クレデンシャル(選挙管理)委員会の承認と報告が行われた。
1.3 Adoption of the Agenda
議題の変更点について説明がなされた。特に大きな変更点は、対面参加の会員だけで評決する予定のモーションについて、総会後1ヶ月程度の投票期間を持つことを養成する意見が会員団体より出され、理事会で検討の上、新たな手続きとして、提案通りにすることとなった。
1.4 Appointment of the Resolutions, Finance and Audit, Governance, and
Programme Committees of the Congress
各委員会の承認が行われた
1.5 Presentation by the Resolutions Committee about the schedule of Contact Groups for all motions including motions to amend the Statutes and other IUCN governance issues, about the process for motions on urgent and new topics, and submission for adoption of the Procedures and Code of Conduct for Contact Groups.
決議委員会の説明が行われた後、コンタクトグループの設立と議事進行の方法について説明が行われた。
議題にない提案として、会長選挙戦候補者の一人が、選挙に関する過去の決議(1994)との整合が取れていないとして、緊急動議を提案したが、今回の推薦プロセスについては、違反性を感じないという結論が選挙管理委員および法律顧問より示された。
1.6 Presentation of the “Marseille Outcomes” process
WCCの成果として、「マルセーユ・マニフェスト」という名称で、声明を取りまとめる方針とその手続きについて共有が行われた。
マニフェストの原案は、ジェニファー理事とスチュワート・マグニスNbSグループ長とでとりまとめ、1.IUCNによるコミュニケ、2.IUCNーWCCからのの戦略レベルでのメッセージ発信、3.重要なコミットメントの明記するものとして、検討された。
編集方針としては、意欲的で、行動志向型で作ること、IUCNがこれまでに行ってきたことの積み重ねの上に、次の発展の方向性をまとめたいとの説明が行われた。取りまとめ役としては、枠組みと、要素を検討し、3つのテーマ(キーメッセージ)をまとめてきたが、ここからは会員で作り上げてほしいとの説明がなされた
マニフェストは、9月10日開催予定の会員総会第8セッション(8th sitting)で、投票ではなく満場一致で採択することを目指している。6日に文書案を公開予定
1.7 Council motion granting postponement of the obligation to pay the 2020 dues to IUCN Members which have been in arrears of paying them as a direct result of the pandemic
理事会かrなお新規議題として、2020年度会費の延納を認める提案が出されていることが紹介された。