ジュネーブで感じる春の訪れ
寒さを覚悟していたジュネーブ滞在ですが、思ったよりも暖かく、春の訪れを色々なところで感じます。ホテルとジュネーブ国際会議場の近くで感じた春をご紹介します。
一斉に咲く花たち
ジュネーブには大小さまざまな公園があり、色々な花が咲いています。クロペット公園・ボーリュ公園では、キケマン属の花(紫・白)、クロッカス、スイレン、レンギョウなどが見られました。なお、ジュネーブ到着時に沢山咲いていたクロッカスはもう花の時期が終わったようです。
ホテルの近くのマンションの庭には、かなりの確率でプリムローズとスミレが咲いてます。プリムローズは目立つ花なので、まさに「一斉に咲いている」という印象を持ちました。
ジュネーブ国際会議場にも様々な草本が植えられており、今はモクレン、ボケ、サクラなどを楽しむことができます。
囀り、巣作りにいそしむ鳥たち
春は多くの鳥にとって恋の季節です。シジュウカラ、アオガラ、マダラヒタキ*のオスが囀りでメスにアピールしていました。二羽のモリバトが追いかけっこをしていたのも、オスからメスへのアピールでしょうか。
恐らくキツツキの仲間が開けたであろう木の幹の穴から出入りしていたのはホシムクドリでした。巣に盛んに出入りし、その近くでよく鳴いていました。まだ餌をくわえていなかったので、巣の整備をしていたのではないかと思います。ハシボソガラスが枝をくわえて飛んでいくのも目にしました。
他には、チョウゲンボウ、ハイタカ*、カケス、カササギ、アカゲラ、ゴジュウカラ(亜種Sitta europaea caesia)、エナガ、アオカワラヒワ*、ヨーロッパコマドリ、クロウタドリ、イエスズメなどを見かけました。
なお、肉眼とiPhoneの写真で判断しているため、*は誤同定の可能性があることをご了解ください。
動物も・・・
ヴェルモント公園につながる緑地で、追いかけっこをしているキタリスを見かけました。一匹が私の足元を逃げていったためか、もう一匹はしばらく立ち姿勢で様子を伺った後、木に登りました。近づいてみると目線の高さでじっとしていたので、少し写真を撮らせてもらいました。
カモメ類、サギ類、ガン・カモ類が飛んでいるのも時々見かけます。レマン湖の水鳥と共に別途ご紹介できれば思います。
宮本育昌
(国連生物多様性の10年市民ネットワーク)