5th WCC 参加報告9月7日

今日からフォーラム期間が始まりました!メイン会場ではたくさんのイベントが約2時間のプログラムで、朝9時頃から夜9時頃まであります。展示ブースも盛況で、恒例のにじゅうまるポーズでの記念写真も初日からたくさん撮れました。お昼過ぎには、イルカさんがイベントに特別出演され、『まあるいいのち』の歌に世界中から集まった方々と一緒に手拍子を打ちました。

メイン会場にはポスターコーナーがあり、毎日違うものが貼られます。ペットとしての両生類・爬虫類の貿易が生物多様性に与えている影響に関するポスターによると、主にアメリカ、ヨーロッパ、日本からの需要があるために市場が生まれ、ビジネスになってしまうということです。また、会場を訪れたドイツの博物館の(zoologisches forschungsmuseum)の方から、「鳴き声観測センサー・自動分析装置」開発プロジェクトについて紹介されました。赤外線カメラと違う音を使った観測からは、また新しい不思議発見がありそうです。

ワークショップにもいくつか参加してきました。気候変動に対応した生物多様性の保全に関するワークショップでは、将来的に気候が変わることを考慮に入れた保全計画の必要性や、そのための指標(Climate Impact Indexなど)開発の進捗が報告されました。

天然林の保護の視点から見た生物多様性と気候変動の政策に関するワークショップでは、「本当に持続可能な森林伐採は採算が取れない」、「ペーパレス化や効率化で世界の木材需要は横ばいで、植林からの生産量で世界の需要を満たせる」、「北半球の大手小売店の商品調達方針や消費者の行動は南半球の環境に大きな影響を与える」などの説明がありました。

生物多様性オフセットに関するワークショップでは、参加者総参加のグループディスカッションがありました。「完璧なオフセットはないけれど、何か実質的取り組みはするべき」という点は皆さん同じものの、具体的にどんなルールを誰が作るのか、ネズミとパンダは必ずパンダが重要かなど、議論が分かれました。

帰りは、雨の中で一生懸命誘導してくれた大会ボランティアの人と済州市行きの最終バスに一緒に乗り、夜11時半の帰着でした。明日からは週末なので、ますますたくさんの参加者との出会いを楽しみたいです。

IUCN-J にじゅうまるプロジェクトスタッフ 種田あずさ