5th WCC 参加報告9月9日

フォーラム期間3日目の今日は日曜日ということもあり、にじゅうまるスタッフの一部は浴衣でLet’s Origami! にじゅうまるポーズもたくさん撮りました。

セーブ・ザ・ジュゴン・キャンペーン・センター(SDCC)ブース

にじゅうまるブース-おりがみアクション

同じブースでは、生物多様性ジャパン、ラムサール・ネットワーク日本が一緒に展示をしていますが、日本からは他にも、環境省、セーブ・ザ・ジュゴン・キャンペーン・センター(SDCC)、旭硝子が出展しています。中でもSDCCはにぎやか。配布している折り紙ジュゴンを名札に入れた参加者が、日に日に増えているのも納得です。今日は特に沖縄や東京での抗議運動を意識した重点日とあって、限定の赤いジュゴンが配られ、一層のにぎわいでした。

ワークショップで立ち見が出るほどの盛況ぶりだったのは、ネット・ポジティブ・インパクト(NPI;生物多様性への実質的な影響をプラスにすること)に関するもの。必要不可欠な生息地は代替できないことも言及されたうえで、先駆的な試みの紹介がありました。2004年に自社の生物多様性影響について取り組みを始めたRio Tinto社が、NPI 審査手順策定のために2010年からIUCNと共同で始めたプロジェクト。他社での実現可能性、生物多様性の回復やオフセットに関する科学的リスクなど、NPIに関するルール策定に向けた検討がされています。一方で、土地の利用はコミュニティの意識によるところが大きく、ある会社が開発しなくても、他の会社が開発してしまうこともあるため、様々な人が一緒になって取り組む必要性も強調されました。

お昼はビュッフェコーナーに行ってみました。韓国料理のおかず、洋風おかずが2品ずつくらいとサラダ、韓国風ご飯、”本日の麺”(うどん、スパゲティ、韓国麺など1種)、スープ、パン、クッキー、”本日のドリンク”などがあって、ベジタリアンの人にも配慮されています。味も割合おいしく、お値段は10000ウォン(約800円)で、昼と夜、メニューを変えて数時間ずつ営業します。

午後に印象的だったのは、カンジョン村の基地問題を訴えるユースと村長さんの姿。「国際社会の助けを求めます(Appeal for International Help)」というスライドとともに、「私たちは、ただ、驚くほど素晴らしい村の自然環境を守りたいだけです」と訴える姿は、惹きつけられるものがありました。こういう動きをシャットアウトせずに、話し合う場がもっと必要だろうと感じました。

IUCN-J にじゅうまるプロジェクトスタッフ 種田あずさ