IUCNは今後4年間で何をめざすか2 ?

前回は、IUCNがめざすものを方向性をまとめましたが、成果物としてどんなものがあるかというのを簡単に紹介します。

一番注目されるものが「IUCN Key Knowledge Products」というもので、
一言で言うと「巨大なデータベース」を作る計画となっています。そのデータベースは、

・  絶滅危惧種に関する情報(Red List of Threatened Species IUCN レッドリスト)、

・  世界各国の保護地域の情報(World Database on Protected Area)、

・  危機にある生態系の情報(Red List of Threatened Ecosystem、生態系レッドリスト 今後4年間で開発)、

・  重要生物多様性地域に関する情報(Key Biodiversity Area、絶滅危惧種の情報から代替不可能性などの観点から抽出される重要地域 今後4年間で開発)、

・  よく管理された保護地域の情報(Green List of Protected Area 今後4年間で開発)

・  自然からの恵みへの依存度を表した指標(Nature Dependency Index 今後4年間で開発)

が登録される予定です。

アフリカゾウの事例(種の分布、保護地域(WDPA)、目撃情報(GBIF)が重ねてみられる)

そして、必要に応じて、地球生物多様性情報ファシリティー(Global Biodiversity Information Facility)などの外部情報も活用できるようにする「自然保護の基幹データベース」をつくるという野心的な計画です。たとえば、レッドリストの更なる展開には、既にマイクロソフトとの協力関係なども進められています。

ほかにも、500種に対して保全計画を実施、重要生物多様性地域の特定を100各国で実施、アフリカ、カリブ、太平洋地域で、保護地域管理効果充実のための能力開発を実施するなど具体的な目標がたてられています。

種の絶滅対策に向けてIUCNとマイクロソフトが提携IUCN and Microsoft form unique partnership to tackle species extinction

(公益財団法人日本自然保護協会 道家哲平)