WGRIの進行状況(5月9日)
条約の実施とレビューに関する作業部会(WGRI)は、ほぼ、順調に進行しています。進行の様子をご紹介します。
コンタクトグループが2つ作成され、一方は、資源動員戦略と資金メカニズム(地球環境ファシリティー)について、各国がどのようなポジションを持っているかを話合う場となっています。本格的な政策決定はCOP11で、というのが参加国のほぼ暗黙の了解のように感じられ、合意できない文書(カギカッコ[]付きの文書)も、そのままに9日の段階で、一通りの意見出しを行ないました。
もう一つのコンタクトグループでは、戦略計画(愛知ターゲット)、RIO+20へのメッセージ、貧困撲滅戦略への生物多様性の組込みなどについて、意見出しが終わり、ほぼ成文にまとまって来たようです(全体会合で、再度、議論が出るかもしれませんが)。
水曜日には、にじゅうまるプロジェクトを紹介するサイドイベントも実施し、COP10後日本のNGOがどのような活動を展開しているかを紹介してきました。これについては、後日詳細な報告をしたいと思います。
木曜日、WGRIの方は、星野議長の進行のもと、討議資料(CRP)をもとに文書のとりまとめが行なわれる予定です。私は、オタワに出張し、IUCNのカナダの国内委員会の方とお会いして、IUCN-Jや日本のNGOの活動紹介を行なってくる予定です。
報告 (財)日本自然保護協会 道家哲平