post2020議題でのユース参画(ユースレポート)

COP14の4日目(11月20日)の午後に「ポスト愛知ターゲットや、2050年ビジョンに」の議題(議題番号17)が扱われました。COPでは普段、第1作業部会(Working Group1)と第2作業部会(Working Group2)とに分かれ、同時並行で議論を積み重ねています。しかしポスト愛知ターゲットに関するこの議題は、他の議題と並行せず、各国この議題に集中して議論に取り組みました。

議論に入る前にはパネルディスカッションが行われ、GYBNのメンバーもユースと先住民地域共同体の代表の両方を兼ねる形で登壇しました。先住民地域共同体の知識の重要性や、将来世代への可能性など、とても魅力的なスピーチでした。

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フィリピンユースによる堂々としたスピーチ

議論に入ってからも、各国から先住民及び地域コミュニティ、ユース、女性の参画について強く主張する国が多くみられました。

また発展途上国からはキャパシティービルディング、技術移転、主流化が重要という意見も多くみられ、具体的な行動に関しても強く求められています。

コスタリカは2020年からの10年間、GDPの1%を自然保護に充てるべきだと主張しました。

日本は、2050年ビジョンは非常に長い期間でのビジョンになるので、10年間の目標である愛知ターゲットのような短期間のポスト愛知ターゲットとなるフレームワークが必要であると主張し、来年1月にアジア太平洋地域の国々を対象とした議論のためのワークショップを、愛知県で開催すると述べました。ぜひユースもこのワークショップに参加して、より良いポスト愛知ターゲットとなるフレームワーク設立に貢献できたらと思います。

各国の発言の後には、各団体への発言の機会が与えられ、女性の権利に関する団体とユースとしてGYBNのメンバーが発言しています。それぞれが女性とユースの参画について強く求めました。

またこの議題については、メキシコとカナダの要望によって、さらに深く議論をするためにコンタクトグループという議論の場が、設けられることとなりました。その内容についても後日ご紹介できたらと思います。

生物多様性が劣化を続ける中で、これからは女性やユースのエネルギーがより一層必要となります。各国、各セクターの発言に応えられるよう、ユースがより大きな役割を果たせるように、その準備をする必要性を強く感じました。

 

生物多様性わかものネットワーク 引地慶多