CBD-COP14に参画してみて(ユースレポート)
2018年11月に行われたCBD-COP14に参画させていただきました。2010年のCOP10のサイドイベントに関わってから、本会議場でCOPに参画するという8年越しの念願が遂に叶いました。
本会議場の様子
実際に本会議場に入り議題の進行を直に聞いたり、サイドイベントにスタッフとして携わったり、GYBN(Global Youth Biodiversity Network)の活動を目の当たりにしたりして、非常に刺激を受ける1週間でした。
議題のトラッキングは英語の能力の問題から難しく感じるところも多くありましたが、発言したい国に一ヵ国ずつ時間を取って意見を聞いていくため、各国の姿勢がよくわかるものでした。
特にアフリカの国々からはキャパシティービルディングの機会を求める発言が多く聞かれたことに、大きな関心を持ちました。これは決議文に組み込まれた後に、どのような形で実施されていくかが、特に重要になるテーマだと考えられます。国・地域・個人にまでいきわたらせるために、どの様な具体的な方法が用いられるのか、今後も注目していきたいと思います。
またNGOミーティングや、GYBNのブースを手伝ったりする中で、国以外のセクターの活躍にも大きな感銘を受けました。その日の本会議が始まる前に各国のNGOが集まり、前日の進捗を確認した後、当日の議題やアクションについて情報共有をして臨みます。国と国の交渉事になってしまうこともある会議の中で、生物多様性と人間の共生を第一に考えたミーティングは非常に興味深い場でした。さらにCOPの期間が始まる前日には、条約事務局の方もこのミーティングに来られ直接意見を交換するところからも、NGOの意見が重視されているように感じました。
ユースについても同様で、本会議で発言したり、サイドイベントで登壇したりと、毎日様々な形での活躍が見られ、将来世代の代表として注目されていることを改めて感じました。日本のユースとしても、自分たちが次の担い手であることだけでなく、さらに未来の世代の代表でもある自覚を持ち、活動をする必要があると改めて実感しました。
今回、この様な機会をいただいたことで、これまでは聞いてイメージするだけだった、国際会議への参画の意義や難しさなど多くを実際に知ることができました。この経験を次のCOP15やそれに至るSBSTTAへ参画するメンバーに伝え、行って分かる事については自分も共に準備することでカバーしながら、より良い成果へと繋がるものにしたいと思います。
COP15は中国です。近い国で行われるというメリットを活かした活動ができるよう考えたいです。またUNDB-DAYの中でも出てきた愛知ジェネレーションとしても、最後の意地を見せられたらと思います。
生物多様性わかものネットワーク 引地慶多