第6回世界自然保護会議 次世代への期待の高まり
9月1日、開会式が終わって午後は、ソーシャルイベントの若者むけのレセプションが別会場であるということで、参加しました。世界自然保護会議史上初めて、次世代のための連続イベント（Next Generation Journey）が組み込まれました。
Next Generation Journeyの詳細は、こちら↓
https://www.iucn.org/sites/dev/files/content/documents/next_generations_journey_24_aug_2016.pdf
このイベントが開催されるきっかけとなったのは、2008年のスペイン・バルセロナで開かれた世界自然保護会議です。以来、若者の参画と国際的なパートナーシップは、IUCNの優先事項として挙げられ、2012年のチェジュでは、IUCN会員団体は若者の有意義な参画とともに世代を超えて効果的な協働をすべきと強調されました。
この流れの中で、若者が自然保護と私たちの地球のためのよりよい未来を築くために重要なアクターであり、ステークホルダーであるとの認識が浸透し、2016年のIUCN世界自然保護会議では、次世代の自然保護活動家を支援して、彼らからも多くのことを学べるユニ―クな機会として、上記のイベントが開催されました。開会式会場から移動するバスで隣の席になったイギリス人のLouは、Fin Fightersという団体の代表で、モロッコでのサメの保護活動をしているそうで、 IUCN WCPA Young Professionals Marine Challengeの一人として、世界自然保護会議に招かれたということでした。
そして、世界各国のユースとお喋りしながらランチをしていると、空いている席に座る女性・・・
Aloha! My Name is Sally Jewll…開会式はどうだった？
Aloha! ・・・
とても光栄なことに米国内務省次官とお話する機会に恵まれました。「大学は工学部だったのよ、息子がいてね…」といろいろ雑談。そのあとは、またスピーチの中で、世界中から集まった若者を激励していました。
スピーチをするSally Jewell内務省次官
9月2日午前は、#Nature For Allのキャンペーン開会式がおこなれました。
#Nature For Allは、次世代を巻き込んで社会のすべてのセクターの人々が自然と繋がり自然保護を支え、行動を促進させるための世界的なムーブメントです。基本的な考え方はとてもシンプルで、「もっとたくさんの人が自然体験をして、繋がり、自然への愛を共有しよう」というものです。今回は、SpeciesやBusinessといった枠と並んで、#Nature For Allのパビリオンがあり、さまざまな優良事例の共有のためのイベントが企画されています。
SpeciesやBusinessといった枠と並んでつくられた、#Nature For Allのパビリオン
米国シカゴ生まれの歌手であり、今年の11月に公開予定の映画で世界デュビューというIUCN親善大使のAlison Sudolも登壇して、「私は、自然の声になる」と発言していました。
IUCN親善大使のAlison Sudolも登壇
そのあとは、自然の音を活かして普及啓発をしているDJ ECOTONEも登場！
いろんな人がいろんな方法で自然への愛を発信していくこと！その他、ナショナルジオグラフィックや博物館などからの事例紹介がありました。世界中から登録団体を募集しているそうです。日本からもぜひ参加してみてください。
http://www.natureforall.global/
それ以外にも9月7日にはStudents Day（学生の日）が設けられています。また、デジタル世代の若者にも広めていこうと、今回の会議は、ソーシャルメディア（Twitter、Facebookなど）を活用して、#IUCN congress とどんどん拡散しよう！と会場内のあちこちに看板があります。
こんな感じ!
なお、Nature For Allのブースの一角では、カナダ国立公園局によるスプレータイプのタトゥーのコーナーがあり、タトゥーの写真を撮って、#NatureForAllでつぶやいてねー！とお姉さんが二コリ。人気のコーナーになっていました。会場内はwifiが繋がりにくい時もあり、多少時差もありますが、みなさんよくつぶやいていました。
↓一覧はこちら。是非見てみてくださいね。
https://twitter.com/search?q=%23IUCNCongress&src=tyah
IUCN日本委員会にじゅうまるプロジェクト事務局 石黒
