SBSTTA23の報告を行います。

COP15の準備会合の位置づけとなる生物多様性条約第23回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA23)が、カナダ・モントリオールのICAOで開催されています。会期は2019年11月25日から29日です。大きく分けると、ポスト2020枠組みに関する議題と、個別の議題についての話合いになります。

SBSTTA23の会場(ICAO)。500名近くが参加中

SBSTTA23の会場(ICAO)。500名近くが参加中

科学技術助言補助機関は、生物多様性条約の常設下部機関で、通常、締約国会議(COP)と締約国会議の間に2回開催されます。近年の傾向でいうと、比較的大きな話題を、2回のうちの前半のSBSTTAで、外来種、保護地域といったテーマを後半のSBSTTAで行うことになってきました。

 

議題案(PROVISIONAL AGENDA)

1. 開会(Opening of the meeting)
2. 運営に関する議題(書記の選出や、議題の採択等)Organizational matters: election of officers, adoption of the agenda and organization of work.
3. ポスト2020枠組みに関する科学的、技術的な情報提供(Informing the scientific and technical evidence base for the post 2020 global biodiversity framework)
4. 生物多様性と気候変動(Biodiversity and climate change)
5. ポスト2020枠組みにおける自然と文化のリンクに関する作業要素(Possible elements of work on the links between nature and culture in the post-2020 global biodiversity framework)
6. 持続可能な野生動物管理(Sustainable wildlife management)
7. 技術的、科学的協力(Technical and scientific cooperation)
8. 北東大西洋のEBSAワークショップ(Results of the Regional Workshop to Facilitate the Description of Ecologically or Biologically Significant Marine Areas in the North-East Atlantic Ocean)
9. 新規の緊急課題(New and emerging issues)
10. その他(Other matters)
11. 報告書の採択(Adoption of the report)
12. 閉会(Closure of the meeting)

各議題の概要は、リンク先から読めます(英語のみ、PDF。CBD/SBSTTA/23/1/ADD1/REV1

国際自然保護連合日本委員会では、地球環境基金、経団連自然保護基金の助成を受けて、本会合に出席者を派遣し、報告を行います。

国際自然保護連合日本委員会事務局長 道家哲平(日本自然保護協会)