5月11日 ポスト2020コンタクトグループ(継続4)
予定していた4回のコンタクトグループでは足りずに開かれた「追加」のコンタクトグループが、5月12日午前1時から開かれました。議題は、指標やモニタリング枠組みに関する専門的な作業を行うために設置する、専門家会合(Ad-hoc Technical Expert Group:AHTEG)の作業についてです。
前半はおもに優先的に検証すべき作業とは何かについて議論をし、後半は、専門家会合のメンバーシップや会合の持ち方などが話し合われました。
検証すべき作業は、指標に使えるメタデータ、マイルストーン、モニタリング、モニタリング体制構築のための能力構成の手法、そのために整理するべき情報など多岐に渡ります。各国意見を出しながら、記述の具体化を行ったり、具体化しすぎてしまった記述をより包括的な記述に戻したりなどのバランスなど。COP16(2023年)までに行うべき作業と、COP17(2025年)までに行うべき作業なども整理されてきました。指標やモニタリングは、ある意味で、目標の成否を決める作業ですので、細かく意見出しが重ねられました。
今後、コンタクトグループのレポートをCGの共同議長として作成するほか、コンタクトグループで呼びかけられた指標へのコメントなどを、Plenaryに付属書として提出することなどの今後の進め方が紹介されて、4時37分に閉会されました。NGOなどが共同声明を準備していたのですがやはり読み上げることもできずに終わるなど、オブザーバーには不満の残る展開だったのではないかと思います。
道家哲平(IUCN-J事務局長/日本自然保護協会)