ユースが見てきたSBSTTA19

日本のNGOとの記念撮影

日本のNGOとの記念撮影

こんにちは!上智大学法学部地球環境法学科3年の宮崎桃子です。

今回は生物多様性わかものネットワークのメンバーとして生物多様性条約(CBD)の科学技術助言補助機関会合、SBSTTA19に参加させて頂きました。

SBSTTA19に参加するにあたり私が目的としたことは大きく2つあります。

1つは今回の議題にもあがっていたジオエンジニアリングについての動向を追うこと。もう1つは今後のCBDの国際会議におけるユースの参加を今以上に促すために、私たち生物多様性わかものネットワークの活動をひとりでも多くの人に伝えること、でした。

まずSBSTTA開催地であったモントリオールに行き最初に参加したミーティングであるNGOミーティングでは、自分の知識量や経験値の少なさを痛感し、「今回のSBSTTAで自分は何ができるのだろう」という思いでいっぱいになったことを覚えています。

今回この投稿では、私のSBSTTA参加の目的の2つ目について、Youthとして私が1週間をどのように過ごしたのかに触れながら今後のYouthの展望についてご紹介できればと思います。

まずCBDにおけるYouthの立場はどのようなものであるかという点についてですが、他の条約と比較するとかなり確立されている方であると思います。

実際、今回の会合では14人のYouth参加がありました。SBSTTA期間中はまず、本会議が始まる前にNGOミーティングへ参加し、前日の会議にて議論された内容や、その日の議題等について意見交換を行ったのですが、そのような話し合いの場にも積極的にYouthを参加させてくださいました。自分の知識不足や英語力などの問題で積極的な議論への参加とはいきませんでしたが、そのような場を経験させてくださったCBD Allianceの皆さんには感謝の思いでいっぱいです。

またSBSTTAの開会当日にはGlobal Youth Biodiversity Network(GYBN)より、Youthとしての意見表明を行い、締約国にYouthの存在をアピールすることにも繋がったことと思います。

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今回の滞在期間中は、実際にSBSTTAの会議に参加させて頂いただけでなく、CBDの事務局に訪問する機会も頂きました。そちらでは自治体などローカル視点や、ビジネス視点、ジェンダーと生物多様性の関係性、条約のレジームそのものなど、様々な視点から生物多様性についてお話を伺うことができました。また、事務局にてYouthの参画についても取り扱っている方とは、市民団体のCBDへの参画の重要性と共に、Youthの活動をいかに発展させていくかについてもお話をしました。特に来年のCOP開催国であるメキシコは生物多様性の主流化に重点をおいているため、この点についてはYouthも十分にアクションを起こしていけるのではないかと考えています。

今後の私たちの活動としては、来年のCOP13に向けてYouth全体としての知識を深めていくことや、世界のYouthとの繫がりを一層強くしていくことが重要な課題となってくると思います。韓国のYouthと私たち生物多様性わかものネットワークの今後の活動について話し合いを行った際には、韓国と日本のYouthによるCBDフォーラムを開催するのはどうかという意見があり、これはYouthの底上げという意味で非常に意味のあるものであり、このフォーラム実現に向けて活動を進めていきたいと考えています。

最後に、SBSTTA19参加を通した私一個人としての感想になってしまうのですが、今回の経験は本当に多くのことを吸収し、たくさんの思いを感じた1週間であったと思います。

CBDについてはもちろん、条約のレジームについて、世界各国の活動についてなど、毎日が初めて知ることで溢れていて、とても充実した時間でした。しかしそれと同時に、自分自身の知識や経験の少なさ、国際会議の現場で求められる英語力と自分の英語力との差など、自分自身にまだ欠けている点を改めて実感させられた日々でもありました。初めは現場での情報量の多さや自身の無力さで胸がいっぱいになりましたが、その思いをいかに今後に活かす原動力へとしていくかが大切だと思っています。

最後になりましたが、この場をお借りして今回のSBSTTA参加にあたりお世話になった方々に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今後も国内外のYouthの輪を広げ、そして強め、精進していきたいと思います。

生物多様性わかものネットワーク 宮崎桃子