CBD事務局の見学(ユースレポート)

SBI2の5日目に会議の合間をぬってCBD事務局の見学をさせていただき、デスクスペースや会議室などを見せていただきました。

CBD事務局受付

CBD事務局受付

私が個人的に印象に残ったのは、多くの勤務者の方がデスク周りに植物を設置していたことです。私は卒論・修論でオフィス緑化に関する研究をしていたのですが、日本のオフィスの多くは個人のデスクに自発的に植物を置く、ということは当たり前のことではなく、置いていない場合がほとんどです。CBD事務局だから植物が置いてあって当たり前じゃないか、と思う一方で、自発的に植物を設置している人が多いオフィスというのは個人的にはとても興味深いものでした。

オフィスの様子

オフィスの様子

また、COP10の際に作成されたという、折り紙に10年後の願いを記したものが壁一面に貼られている会議室があり、驚きました。折り紙に込められた願いは多種多様であり「緑があふれる地球に」「外来種に在来種が脅かされませんように」「10年後には絶滅危惧種(に指定されている生物)を減らしてほしい」「今より数が増えていろんな生き物があふれるぐらいになってほしい」など10年後の自然・生物多様性の維持に関わるものを幅広い年代の方が記していました。中には「サッカー選手になりたい」「10年後も生きていたい」なども見られました。

折り紙会議室

折り紙会議室

普段簡単に入ることができないCBD事務局内の見学という貴重な経験ができ、とても面白かったです。また、折り紙の会議室を見学した際に愛知目標のゴールである2020年まであと2年という期間で、より多くの人が生物多様性や環境に対する意識を改め、どのように環境に働きかけるのか、また2030年、2040年、2050年とどのように人々の習慣・地球の環境が変わっていくのか(変えるためにどうしていくのか)という今後の動向が興味深いと思いました。

国連の旗(国連環境計画)のもとで運営されている生物多様性条約事務局

国連の旗(国連環境計画)のもとで運営されている生物多様性条約事務局

生物多様性わかものネットワーク 矢動丸琴子

(千葉大学大学院/園芸学研究科/環境健康学領域/博士後期1年)