SBSTTA22/SBI2報告会を開催しました。
2018年8月1日(水)に中央区環境情報センターにてSBSTTA22(第22回生物多様性条約科学技術助言補助機関会合)およびSBI2(第2回生物多様性条約実施補助機関会合)の報告会を行いました。
主催:国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
共催:CEPAジャパン、日本自然保護協会、コンサベーションインターナショナルジャパン、生物多様性わかものネットワーク、日本国際湿地保全連合、国連生物多様性の10年市民ネットワーク
協力:環境省 自然環境局 生物多様性戦略推進室
参加者は60名近く集まり、SBSTTA22/SBI2に参加した方からの報告、質疑応答などを行いました。
報告会の様子
環境省からの概要報告は、SBSTTA22の「遺伝資源に関わる塩基配列情報(DSI)」「保護地域及び保全管理強化のためのその他の措置(OECM)」「生物多様性と気候変動」、SBI2の「生物多様性の主流化」「戦略計画2011-2020のフォローアップの準備」を中心に行われました。
NGOによる各テーマの注目・解説では、まず今回のSBSTTAで決定されたOECMの定義の解説や解釈およびポイントとして保護地域を戦略的に広げる可能性に関する内容が話され、その次にポスト2020に対するNGOワークショップで得られた意見の紹介や、ポスト2020決定に関する課題およびポイントに対する意見が話されました。その他には、生物多様性と気候変動、海洋沿岸生物多様性、生物多様性の主流化に関する各NGOからの議論の流れや決定(案)に関する意見などに加え、関連するサイドイベントの報告も行いました。また、ユースとして参加した生物多様性わかものネットワークからは国際会議におけるユースの活動に関する報告を行いました。
NGOによる報告
質疑応答では、ECO-DRR、洋上風力、保護地域の管理効果に関する内容や、OECMが定義されることで今後どのように展開されていくのか、海底鉱物掘削(シーベットマイニング)に関する議論が行われていたのか、SATOYAMAイニシアティブの評価、トランスフォーメーションとは何か・また対象セクターは何なのか、主流化の議題における「健康」はオリジナル文書(英語)ではどのような単語だったのか、生物多様性の主流化などを評価する際の数値化の基準やどのように測定し評価するのか、などについて参加者から質問が出ました。
プログラムと発表資料
<概要報告>
・環境省 自然環境局 生物多様性戦略推進室(PDF)
<NGOから、各テーマの注目・解説>
・国際自然保護連合日本委員会 道家 哲平(PDF)
・日本国際湿地保全連合 長倉恵美子(PDF)
・CEPAジャパン 宮本育昌(PDF)
・コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 名取 洋司(PDF)
・生物多様性わかものネットワーク 矢動丸琴子(PDF)
本報告会は環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催いたしました。
IUCN-J 矢動丸琴子