ジュネーブ会合 7日目の動き

3月21日10時(日本時間18時)に始まったジュネーブ会合7日目。1日の休みを挟み、休日なしの29日まで続く第2週の始まりの日です。

この日は、午前に、ポスト2020枠組みの電子化された遺伝上の扱い(DSI)を検討し(本当は1時間程度で終わらせる予定が、終わらず)、午後に、ポスト2020枠組みCG3(目標9-13)を扱い、夕方ににSBSTTAコンタクトグループ「モニタリング」SBIコンタクトグループ「資源動員・資金メカニズム」を行いました。

DSIは、共同議長としては短く行って、午後予定していたポスト2020枠組みの議論を午前に行うつもりとの話でしたが、結局、各国からの意見が止まらず、3時間意見出しが行われました。

ポスト2020枠組みの行動目標9-13は、人々の需要(ニーズ)に応えるという趣旨で設定された、自然を守ることで、社会課題等に寄与する目標群を設定する目標群になっています。共同進行のNon-Paperというものが作成され、それを元に議論が行われました。

議長が時々議論を戻さないと、たくさんの文案や要素があふれてだします。締約国の中からも「このままでは会議が終わる頃には400行になってしまいますよ。」と冗談をいって他の加盟国に議論を集約させることを促す発言もありました。その中で、どの文案をもとに、必要な要素や対立点を絞り込む議論が行われました。結局、議論の対象にできたのは、行動目標9と行動目標10のみでした。

行動目標9 Ensure the sustainable management and use of wild species to enhance benefits such as food and water security for people, especially those in vulnerable situations, while safeguarding customary sustainable use by indigenous peoples and local communities. が共同進行案ですが、主な対立点としては、

1.wild(野生種)に絞るか、家畜種なども広げるか、

2.持続可能な管理や利用の確保か、持続可能な管理や利用の確保された地域を拡大するか(もっとも意欲度が低い)、あらゆる資源利用を持続可能な管理と利用に変えていくか(もっとも意欲度が高い)

3.バイオエコノミーや、革新(Inovation)というキーワードを入れるか

概ねの合意として、「資源利用の持続可能性を確保、それによって、自然の恵みを脆弱な人々に届ける」といった文章の構成になりそうでした。

行動目標10 Ensure that all areas under agriculture, aquaculture, fisheries, forestry and other productive uses are managed sustainably, in particular through the conservation and sustainable use of biodiversity, contributing to the efficiency and resilience of these production systems.

ここでは、持続可能性を確保したい第1次産業群(原案は、農林水産業その他)にさらに例示を加える意見、生産文化景観、SDGsの食料関連目標との連動、土壌の生物多様性の言及など、様々な意見が出されました。

道家哲平

国際自然保護連合日本委員会