ポスト2020作業部会二日目(12月4日)の進行

第5回2020枠組み作業部会二日目が終わりました。

給水施設はしっかりあり、参加者は皆活用しています

給水施設はしっかりあり、参加者は皆活用しています

午前は、CG6にて、基本原則の検討、CG2行動目標1、4~6の検討が行われました。お昼の時間には、17生物安全保障に関するターゲット、Bbis基本原則それぞれの議長の友会合(Friends of Chair)が開かれ、午後にはCG2とCG6の継続、夕方休憩時間に、T1に関する議長の友会合、夜にはCG4の議論と、DSIに関する議長の友会合が行われました。

基本原則は、初日の夜にも議論を行ったのですが、13の項目の内容のレベル感がバラバラで、困惑の声がありました。二日目午前のセッションで、基本原則/アプローチ/実施条件という内容で記述の順番を再構成すること、第4回会合成果文書(ナイロビ)・非公式小規模グループの文章・COP14/34の決定内容を基に再構成しようという提案がなされ、その進め方への意見を交わしたのち、議長の友会合で内容精査をすることになりました。

書き込むべき原則・アプローチとして様々な国が主張しているのは、「先住民地域共同体の寄与」「多様な価値システム」「全政府・全社会の参画アプローチ」「各国の状況や能力の配慮」「ターゲットへの集約的取り組み」「開発の権利」「人権ベースアプローチ」「ジェンダー対応」「条約3つの目的のバランスの取れた実施」「国際条約や協定との相乗効果や調整」「リオ原則」「科学や技術革新」「生態系ベースのアプローチと自然に根差した解決策」「母なる地球(Mother Earth)の権利」「母なる地球(Mother Earth)中心的手法」などです。(これら全部が記載されるわけではなりません。特定の国の強い主張で入っていると考えられるものもあります)

午後のCG6では、セクションH実施と支援メカニズム、セクションKの広報普及啓発を行った後、ランチ時間に行われた議長の友会合の成果も共有されつつ、基本原則の進め方を議論しましたが、ほとんど進まず、書き込むべき基本原則も増えたのか減ったのかよくわからない状況に陥っています。一つの原則を2~3時間かけて議論する時間はないので、今後の交渉が危惧されます。

夜のCG4では、政府の主流化を議論する行動目標14と、ビジネスへの主流化を議論する行動目標15と、新目標としてワンヘルスに関する目標が検討されました。

コンタクトグループの様子

二日目のコンタクトグループは、夜の7時半に始まり12時50分まで続きました

国際自然保護連合日本委員会 事務局長 道家哲平(日本自然保護協会)