2日目(12月8日)の進行
COP15の2日目(12月8日)も、数多くの交渉やイベントが行われました。
第1作業部会は、昨日、コンタクトグループや小規模協議の上CRPを作るなどの進行確認を全部行ったため開催されず、午前に、報告枠組みと、DSIのコンタクトグループ、午後に、能力養成と、ポスト2020枠組み、夜に、資源動員とポスト2020枠組みのコンタクトグループが開かれました
第2作業部会は、午前と午後前半に第1作業部会と同様に議題の進行整理を行いました。その中では、初日のコンタクトグループの成果として、CPのリスク評価についてのCRP作成に至ったことが報告されました。午後の途中から、気候変動と合成生物学のコンタクトグループ、夜には、海洋沿岸、農業の2テーマのコンタクトグループが開かれました。
CRP作成に至ったのは、CP/NP資源動員と資金メカニズム、持続可能な野生動物管理、健康と生物多様性、生物多様性と文化、多年度計画(COP16まで、以降は、GBFの交渉を待つ)、CP・NPの遵守、CP社会経済配慮、条約の効果測定、
コンタクトグループの設立が宣言されたのが、IPBESとの連携、農業
議長の友会合(FoC)の設立が宣言されたのが、外来種、気候変動、ABS多国間資金メカニズム
私の参加していない会議の動きは、IISD-ENBの報告を参照しています。
ポスト2020枠組みのコタンタクトグループは、ポスト2020WGの共同議長でもあったフランシス・オグワル氏と、バジール・ファンハーベン氏が取りしきり、700近いカギカッコを全て外すべく、急ピッチで作業を進め、A~Kまで12章のうち、A(背景)、B(目的)、Bibs(基本原則)、C(既に合意済み)、D(変化の理論ータイトル含めて変更予定)、E(ビジョンとミッション)までを一旦終えました。9日(金)も引き続き交渉が継続されます。
議論は、これまでと比べれば早い調子で進みました。そのため、コンタクトグループ議長の進行に納得いかない国に対して、議長の進めに従ってもらうと言わんばかりにビシッという(これが今までなかったのですが)など、議長も締約国もやや険のある物言いもありましたが、概ね、その進行は支持されていたと思います(そうでなければ、まとまらないことは誰の目にも明らかだったので)。今後の進行に期待したいと思います。
国際自然保護連合日本委員会 道家哲平(日本自然保護協会)