SBSTTA16が終了(5月6日)
5月6日(土)16時頃にやっとSBSTTAが終了しました。本来、お昼には終わる予定の会議が、合意されたL文書に多くの注文が付き、交渉が始まってしまいました。
採択した文書は18(会議報告書を含む)です。
また、SBSTTA参加者(登録者)490名でした。内訳は、CBD加盟国288名(うち日本政府は11名)非加盟国9名(アメリカ合衆国)国連機関34名,政府間機関(他の条約等。IUCNもここ)32名,NGO78名, ILC5名,企業3名,教育機関31名,その他10名(以上手集計)です。
特に、議論の的となったのは、世界分類学イニシアティブ、生態学的または生物学的に重要な海域(EBSA)などの議論、特にEBSAはアフリカ地域が非常に強い懸念を表明して、何回か会議を中断することになりました。
ここは、アフリカが協議の上、重要海域(EBSA)を記述するためのWSの日程等をCOP11前に可能な限り早く情報提供を事務局に求めること、アフリカの立場をSBSTTA16の報告書に記載することで、合意され、会場から拍手(安堵)が起こったところです。
閉会式では、ディアス事務局長から、「全ての参加者、議長、作業部会議長、フレンズオブチェアなど取りまとめに感謝。また、会議開催にあたって各国の資金提供に感謝。セネカさんは、SBSTTA議長としての最後の会議になりますが、これまでのリーダーシップに心から感謝を述べたい。戦略計画、愛知ターゲットの達成に必要な科学技術補助機関としての役割、助言を果たせたと思います。IPBESとの関係も整理する道筋がついてよかった。各国の生物多様性国家戦略が非常に重要なツールになっていくし、チャレンジ、公約となっていく。事務局としてその実施に向けて支援をしていきたいと思いますので、皆さんからのフィードバックを心からお待ちしています。」という発言がありました。
セネカ議長(ボスニア・ヘルツェゴビナ)からは「ビューロメンバーに感謝。SBSTTA15,16は、非常に大変な仕事でした。ボスニア・ヘルツェゴビナの代表としても非常に光栄なことであり、多くの人の助けでなしえました。」という挨拶がありました。
各地域からの閉会にあたっての表明もあり、ILC(先住民地域共同体)の声明も読み上げられて。無事に閉会となりました。
明日(5月7日(日)の午後にはもう、次の会合WGRIの準備会合が始まります。
報告者 (財)日本自然保護協会 道家哲平