にじゅうまるプロジェクトってなに?

私たちの暮らしの中にある食べ物や薬、家具、衣服といったものは植物たち、動物たちの恵みによって成り立っています。生きものたちとの関係を断つことは、生活ができなくなることです。しかしその恵みを提供してくれている自然(生物多様性)は急速に失われているのが現状です。

 

そこでこの問題を解決するため、2010年、生物多様性条約第10回締約国会議(通称CBD-COP10)にて193もの国が集まり、生きものの豊かさを守ること、生物多様性を守ることを目指し20の目標からなる「愛知ターゲット」が作られました。 この「愛知ターゲット」は、多様な立場の人々(企業・自治体・農家・林業家・漁師、国連、国際機関、政府・NPO等)がそれぞれ取り組んだり、時には立場を超えて連携してこそ達成できるものです。

 

しかし、このような大きな目標達成のためには、立場をこえて連携できるプラットフォームが無いと活動が進みません。 そこで生まれたのが、「にじゅうまるプロジェクト」です。現在、この星と子どもたちの未来のために活動している260を越す企業、NPO、自治体、農家、政府など、愛知ターゲット達成を目指し活動しているメンバーが結びつき、生物多様性に関係する活動の輪を大きくするとともに、新しい活動を促進しています。

 

 

にじゅうまるプロジェクトのメンバーってどんなところがあるの?

例1 カロラータ 株式会社

カロラータ株式会社 ぬいぐるみ

商品の種類は、生物テーマに合わせて様々な種類があり、多くの人へ生きもののことを考えるきっかけを作っています。

宣言内容:「生物・自然の大切さを商品を通じて伝えるプロジェクト」

カロラータ株式会社では、生物・自然生態系が本来持つ真の美しさ・特徴をデザインした商品を開発・販売し、色々な人へ生物・自然の大切さを伝えることで、生物多様性の保全や愛知ターゲットの達成に貢献しています。

達成を目指す目標:目標1(普及啓発)目標19(知識・技術の改善)

 

例2 一般社団法人 大日本水産会

マリンエコラベル宣言内容:「マリン・エコラベル・ジャパン」

「マリンエコラベル」。このラベルは、水産資源の持続的利用などを積極的に行っている漁業者を支援し、合わせて海洋生態系保全活動への消費者などの積極的参加を促すことを目的としています。このエコラベル普及によって、生物多様性の保全や愛知ターゲットの達成に貢献しています。

達成を目指す目標:目標1(普及啓発)目標6(過剰漁獲)

 

 

にじゅうまるプロジェクトでやっていること

1、 企業・団体の行っている活動が、生物多様性の保全や「愛知ターゲット」へ具体的にどのように貢献しているか、手軽に示せるツール(ロゴや20個の目標のアイコン)の提供をしています。

⇨アイコン・ロゴの活用例「生きものと共生する地域づくり人づくり」プロジェクト」
地域環境計画HP:http://www.chiikan.co.jp/csr/

 

2、 生物多様性に関する世界の最新動向やその他、勉強会、イベントの開催情報をいち早くメールマガジンでお伝えしています。

 

3、 生物多様性の保全・愛知ターゲット達成を目指すための地域セミナーを各地で開催しています。また2年に1回、全国のにじゅうまるメンバーが一堂に会し、生物多様性に関する最新の情報共有や活動紹介などを行う、「にじゅうまるCOP」を開催しています。第1回は大阪で、第2回は名古屋で開催いたしました(200名以上参加)。次は2018年開催予定です。
■にじゅうまるCOP1報告特設サイト:http://bd20.jp/cop1/?page_id=11
■にじゅうまるCOP2報告特設サイト:http://bd20.jp/2016-02-26/

 

 

運営団体

にじゅうまるプロジェクトは国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)のプロジェクトとして、NPO・NGO団体、専門家による運営委員の協力の下、運営されています。IUCN-Jは、IUCNに加盟する国内団体・専門家・事務局の連絡協議のための国内委員会で、1980年に日本において「世界自然保護戦略(World Conservation Strategy)」が発表されたのを機に、設立されました。現在は、外務省、環境省および民間団体18団体からなっております。

IUCN日本委員会ロゴ

 

 

2016年度生物多様性アクション大賞の入賞特典!にじゅうまる診断とは。

皆さまの様々な現場の活動と、生物多様性保全のためのた20の国際目標「愛知ターゲット」とが、どう結びつくかというアドバイス(にじゅうまる診断)を、生物多様性条約のスペシャリスト集団であるIUCN-Jがご提供します。

愛知ターゲットへの貢献ポイントを記載した診断書

現場での活動と国際条約「愛知ターゲット」との関係性がひとめで分かる、にじゅうまる診断書

 

 

生物多様性に関する国内団体とのつながり

にじゅうまるプロジェクトや国連生物多様性の10年日本委員会などの関係

2020年に向けた国内の活動をまとめました。(クリックすると拡大します。)

国内で生物多様性を普及し主流化しようという活動はいくつかあります。にじゅうまるプロジェクトではそのような他の活動とも連携を取り、国内の生物多様性に関する情報の収集、主流化の促進を行っています。

 

1、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)と連携し、にじゅうまる宣言事業等のうち多様な主体の連携のもと運営される取組みを、UNDB-Jが推奨する事業として認定(UNDB-J認定連携事業)する仕組みが生まれています。

 

2、にじゅうまるプロジェクトの登録数(宣言数)が、第4次環境基本計画、生物多様性国家戦略2011-2020の達成指標として位置づけられています。

 

3、田んぼの生物多様性向上10年プロジェクトなど、愛知ターゲットをフィールドでの活動事例に置き換え、にじゅうまるプロジェクトのメンバーになりやすい仕組みが生まれています。また生物多様性四国ネットワークの協力により、生物多様性四国会議を毎年度開催し、地域連携と拡大のモデルができました。

 

 

にじゅうまる宣言する!(登録)

 宣言の手続きに費用はかかりません。フォームは10分程度で記入できます!

1、必要書類のダウンロード
宣言フォームと確認書をダウンロードしてください。

必要なフォームと確認書類はこちら
★宣言フォーム(xls)
・宣言フォーム記入例(PDF)
☆ロゴ使用規定(pdf) (確認書類)
☆ロゴレギュレーション(pdf) (確認書類)
にじゅうまるプロジェクト参加活動規約ver3

◎活動に該当する愛知ターゲットを調べる場合は以下のツールをご利用ください。

団体の種類から調べる

→活動の種類から調べる

→チャートから調べる

 

2、事務局へ宣言フォームの送信

宣言フォームに必要事項を記入の上、bd.20.contact★gmail.com
(迷惑メール防止のため★を@に変えてください)へ、ご記入いただいたフォームを送信してください。

 

3、確認

事務局にて、内容の確認をさせて頂きます。

 

4、にじゅまる宣言完了
ウェブサイトへの登録完了のメールをお送り致します。
これで、あなたもにじゅうまるメンバーです!