ユース代表として本会議で発言しました【生物多様性わかものネットワーク便】

SBIも2日目、ついにユース代表として意見表明(ステートメント)をしました!!議題は能力養成(キャパシティビルディング)です。締約国などにキャパシティビルディングをしっかりと国家戦略に盛り込むこと、キャパシティビルディング活動の開発と実施に先住民やユースらを深く巻き込むことを求めました。さらに、若者としての経験を踏まえてSNSも含めたウェブ戦略の有効性についても言及しました。

 

では最後にユースの発言を求めます…と議長が言うと同時にマイクボタンが赤く光り、心の準備も追いつかない状態で急き立てられるように話し始めました。想像以上の緊張で口が回らないこともあり、読み終えてもしばらくは緊張がほぐれませんでした。しかし、GYBNのメンバーやIUCN-Jの方々の労いの言葉でしばらくすると安心でき、次第に達成感を覚えました。見ているだけではわからない感覚に、今まで表明を堂々とこなしていたGYBNのメンバーを含め、ユースを改めて尊敬しました。

生物多様性わかものネットワークとして、またユース代表として議題項目8「キャパシティビルディング・技術的科学的な協働・技術移転」に対してのステートメントの様子

ユースとして、議題項目8「キャパシティビルディング・技術的科学的な協働・技術移転」に対してステートメントの様子

 

これまでのブログにもかきましたが、この会議に参加してユースの潜在能力が極めて高いことと、ユースの参画が生物多様性の目標の達成に不可欠な存在だということに気がつきました。若者による活動はいたるところで行われていますが、しかしながら世界に目が向いていない若者が大勢います。社会とより結び付いた形でのユースの参画を促し、また活動を促進するためにユースのキャパシティビルディングは不可欠です。さらに、ウェブを効率よくつかうための戦略についての議論においても、SNSの利用に関する姿勢や意見を考えてもわかるように、新たな技術に関する世代間の考えは大きく異なります。その意味でユースとして、ウェブ戦略に対する意見を表明することはとても重要だと感じています。

 議題項目8「キャパシティビルディング・技術的科学的な協働・技術移転」の様子

議題項目8「キャパシティビルディング・技術的科学的な協働・技術移転」の様子

 

このように、ユースとして発言することは会議での決定において重要な意味を持ち、同時に発言するという行為そのものが後ろにいる大勢の若者を代表していることであるため、大きな責任があることだと思います。それほど重要な経験ができた事は大変貴重であり、私自身にとって国際社会におけるユースとしての自覚を芽生えさせるものになりました。言いっぱなしにするのではなく、この意見がどのように影響するのかまでしっかりとこの目で確認し、報告できたらと思います。

生物多様性わかものネットワーク 稲垣里帆

 

*にじゅうまるプロジェクトでは、地球環境基金・経団連自然保護基金の助成を受けて、ユースの能力養成・活動支援を行なっています。