会議場からホテルまでの帰途で見つけた環境問題【生物多様性わかものネットワーク便】

サブスタも三日目を迎え、気づけば残る議題はあと一つとなりました。今日のユースの動きは目覚ましいものでした。なんと、二度も意見表明をし(もう一つ準備していたのですが残念ながら時間制限により文書提出のみになってしまいました)、二回目の意見表明では国の代表の方々から拍手をいただくことができました。GYBN一同興奮気味の一日でした。そんな一日を終えたホテルまでの帰途で、突然こんなものをみつけました。

カナダ極北に住む先住民のイヌイットの言葉で「ひとのような」という意味を持つ「イヌクシュク」

会議からの帰路の途中で見つけた石像

 

「イヌクシュク」という名前で、カナダ極北に住む先住民のイヌイットの言葉で「ひとのような」という意味だそうです。何かの目印や来訪者の歓迎の意味が込められているらしいです(参照カナダシアター)。これがカナダのもーっと北の寒いところにあるのを想像して、昨日の会議出た海洋の酸性化についての議題を思い出しました。二酸化炭素が海に溶けることで、本来弱アルカリ性である海が酸性に近づき、生物の環境が脅かされるという問題です。特に寒海域(cold water area)での問題が深刻だそうです。海から食べ物を得られなくなったら、この石像をつくった先住民はどうなるのでしょうか。束の間の旅行気分を味合わせてくれたこのイヌクシュクへの感謝を思いながら、会議の内容が身近に迫った出来事でした。

生物多様性わかものネットワーク 稲垣里帆