6月3日 科学技術協力コンタクトグループ
5月21日にも能力養成中心で行われたこの議題7について、6月4日午前1時(日本時間)に改めてSBIのコンタクトグループが開催されました。今回は科学技術協力に関するパートを中心に議論が行われました。
この議題は、本文がセクションA能力養成と、B科学技術協力に別れ、続いて、能力養成に関する長期戦略枠組み(付属書1)、ポスト2020枠組みのための科学技術協力の強化の提案(付属書2)、科学技術協力に関するプログラムの評価と更新に関する提案(付属書3)、科学技術協力に関する専門家グループへの付託事項(付属書4)という4つの文書が付属するという、現時点で約26ページの文章になっています。
ポスト2020枠組みの意欲度を高めるには、能力養成や科学技術協力が実施を支援するメカニズムとして重要であるという認識のもと、文書の精査が行われました。予定の3時間を30分追加で延長して、意見が交わされましたが、全部を読み切ることはできずに終わりました。
少し整理すると、SBSTTA24は8つの議題に対して、ポスト2020枠組み(5セッション)、海洋沿岸生物多様性(2セッション)、合成生物学(2セッション)、リスク評価と管理(2セッション)の4つのコンタクトグループが立ち上がって議論されました。(1セッション3時間)。SBI3は、12の議題に対して、能力養成・科学技術協力(3セッション)、資源動員・資金メカニズム(5セッション?)、報告・評価(2セッション)、多国間利益配分メカニズム(2セッション)、ポスト2020枠組み(カルタヘナ議定書関連能力養成、2セッション)の5つのコンタクトグループが立ち上がりました。議論の時間を取れていないわけではありませんが、それでも足りないというのが現状かと思います。
道家哲平(IUCN-J事務局長/日本自然保護協会)