【ユースレポート】GYBNのアクションに参加しました。

現在行われている会議に参加しているユースは、日本からだけではなく、様々な国から集まってきます。NGOの一員として会議の動向を追うために訪れているユースもいれば、国によっては政府の一員として参加するユースもおり、立場は様々ですが、多くのユースはGYBN(Global Youth Biodiversity Network)と呼ばれる団体にも所属しています。GYBNは、生物多様性の損失を防ぐことを共通の目的とする国際的なユースのネットワークで、140カ国からおよそ66万人から構成されており、作成したポジションペーパーをもとに、ユースの代表として本会議で意見表明を行っています。今回のOEGW4にも世界各地から30~40人ほどが参加しており、ケニア・ナイロビでの開催ということで、ウガンダやマダガスカルなどのアフリカの国々からのユースが多く見られました。今回のレポートでは、OEGW4の期間中に実施していたGYBNの活動をご紹介します。

OEGW4の論点をわかりやすくまとめた冊子の配布

GYBNは国際会議に参加するユースのサポートも手厚く行っています。今回はOEWG4で行われる議論で重要な論点となる単語や文章について解説する冊子を作成していました。冊子を作成したメンバーに聞いたところ、わずか1週間ほどで作ったそうですが、クオリティは驚くほど高いです。カラフルなデザインで、1ページあたりの文字数もそれほど多くなく、本会議でどこが重点的に議論されるのか簡単に理解することができます。冊子だけではなく、本会議の始まる2日前から現地で事前ミーティングを実施したり、会議中は必ず1日1回集まり、会議の進捗を共有したりするなど、会議についてわからないことがあればすぐに聞くことができるような環境を整えていました。冊子については、ぜひ一度ご覧になってください。
GYBNが作成したOEWG4を読み解く冊子はこちらからダウンロードできます。
http://www.gybn.org/oewg4

図1

集まってミーティングを行う様子

 

アクション「Lift the brackets on our future!」

会議の合間にアクションも実施しました。テーマは「Lift the brackets on our future(私たちの将来へのブラケットを外して)」です。前会議のジュネーブ会合に引き続き、本会議でも文書内に数多くのブラケットが残っているものの、議論の進度は順調とは言えないもどかしさをアクションとして伝えています。文書で使われるブラケット“[ ]”に見立てたものと各々が伝えたいことを用紙に書き込み、会場の前で行いました。私も初めてアクションに参加し、みんなで共通の意見を発信することで生まれる一体感を感じることができました。私たちの将来にかかるブラケットが外れる日は、果たして来るのでしょうか。

図2

アクションを行うユースたち

一般社団法人Change Our Next Decade
髙田 健司