第2回ポスト2020特別作業部会(2nd-OEWG)がはじまりました!
2020年2月24日~2月29日までの6日間、第2回ポスト2020特別作業部会(2nd-OEWG)がFAO本部(国連食糧農業機関)にて開催されています。この会合は当初、中国・昆明での開催が予定されていましたが、1月31日に急遽変更が知らされ、イタリア・ローマに開催地が変更となりました。作業部会の前後では、テーマ別ワークショップ(「透明性のある実施、モニタリング、報告と評価」と「ポスト2020枠組における能力構築と科学技術の連携」)も開催されており、少々肌寒く感じるローマですが、様々なステークホルダーの熱気が感じられます。
今回の作業部会では、2020年1月13日(GMT0)に発表された「Zero Draft」を中心に議論が展開される予定です。
*Zero draftの原文はこちら(PDFが開きます)
*IUCN-J事務局長道家哲平によるZero draft解説動画(2月13日時点の情報)はこちら(Youtubeが開きます)
今回は、Zero draftの中でも特に、「2030行動ターゲット」の部分を重点的に議論するスケジュールになっています。「2030行動ターゲット」は、愛知目標の次にあたる目標として位置づけられており、現段階では、3つのグループ分けによる20個の目標が提案されています。
共同議長が事前に発表した会合のスケジュール
2月23日(会期前日)に行われたNGO/ユースと共同議長による1時間程度の意見交換では、Zero draftは野心的ではない、実施のメカニズムに関する言及が明確ではない、指標の設定、生物多様性損失の直接的・間接的要因に関する記述が不十分、などとの意見が出されていました。特にユースはZero draftの提案とは異なるポスト2020枠組の構造を提案し、2030年までのゴールの中でも優先事項として、「世代間衡平」「人権と自然の権利」「変革的な教育」の3点に関する説明を行っていました。
こちらのページにて、随時レポートを行っていきますので、ぜひご覧ください!
―第2回ポスト2020特別作業部会(2nd-OEWG)の議題―
1.開会
2.作業組織
3.第1回作業部会からの進捗
4.ポスト2020世界枠組
5.その他の課題
6.報告の採択
7.閉会
矢動丸琴子(IUCN-J/Change Our Next Decade)
*今回の情報収集は、環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施します。