【ユースレポート】世界で活躍する同世代に出会って、OEWG4に参加して

OEWG4に日本ユースとして派遣した髙田です。本会議は私にとって初めての国際会議への参加だったので、最初は右も左も分からないスタートでしたが、なんとか乗り越え帰路についています。体調を崩すことなく全日程に参加することができ一安心しています。最後のレポートとして、私が本会議に参加して感じたことを二つに分けて報告します。

・世界の同世代(GYBN)と出会って

OEWG4に日本ユースとして派遣した髙田です。本会議中、GYBNのミーティングに何度か参加し各国のユースと交流しました。彼らは、GYBNの中から参加できる人を選考しているため、現地入りしているメンバーはとても優秀な人たちばかりで、各々将来についてしっかりと意見を持ち、行動していると言う印象でした。例えば、GYBNの中でも特に仲良くなったタイから来ていたユースは、自国で環境問題や生物多様性分野に関心を寄せる若者が少ないことに問題意識を持ち、どうにかして興味のある若者を増やしたい、またタイではユースが省庁へ提言をするような機会を与えられておらず、若者の意見を政府に伝えたいということを熱く語ってくれました。彼だけでなく、高い目標を持ったユースたちと出会うことができ、刺激を受けたとともに、自分だと日本の若者たちに何ができるのかとても考えさせられました。何も考えずに本会議へ参加したわけではないですが、単に生物多様性の保全と言っても様々なベクトルがあることが分かり、視野が広がったような気がします。彼らとは、OEWG4後も積極的に交流して連絡を取り合い、情報交換を進めていきたいと思います。

現地参加のユースと

現地参加のユースと

・初めて国際会議に参加して

私が今回の会議に出席しようと思ったのは、ポスト2020行動目標を含む生物多様性に関わる世界的な目標が各国のどのような議論・交渉を経て決まるのか自分自身の目で確かめたかったからです。現在博士課程に所属し、サンゴの保全に関わる研究を進めている私は、「世界的な目標を決める会議において、科学的な知見・情報は正確に使われているのか」と疑問に思っていました。実際に愛知目標において、目標11の一つである「2020年までに少なくとも陸域及び内陸水域の17%」という数値は、明確に科学的な知見に頼らずに算出されたものであると聞きました。各国が議論を行う上で、科学的な知見は重要なエビデンスとなるだけでなく、各国の価値観も均一化することができ、交渉をよりスムーズに進めることができます。また、机上の議論よりもしっかりとした根拠をもとにした目標を立てた方が、効果的であるというのは言うまでもありません。科学的な知見の無い状態で世界的な目標について議論を進めているのであれば、私はなぜ環境保全について研究を進めているのだろうと考えずにはいられず、今回のOEWG4を含む生物多様性条約の会議への参加は、研究者としての環境保全の存在意義を確かめる絶好の機会でした。

結果から言うと、私が今回の目標としていた上記については、会議の動向を聞き取ろうとするだけで精一杯で、聞き取った上でその議論が科学的な知見を使ったものであるかどうか考える時間はほとんどありませんでした。会議内で使われる単語や論点をしっかり理解できていなかったり、単純に英語力不足で聞き漏らしていたり、タイピングが間に合わなかったりと考えられる反省点がたくさんあります。OEWG4は閉幕しましたが、COP15に向けて、科学的な知見を議論の中でどのように使っているのか理解するという目標を目指して、課題となる知識・英語力等を向上できるよう取り組んでいきたいと思います。

図2

UNEPの会議会場の前で

一般社団法人Change Our Next Decade

髙田 健司