ジュネーブ会合の終了と 第4回OEWG開催のアナウンス

3月14日に開催された生物多様性条約ジュネーブ会合が終了しました。

第3回OEWGは、ポスト2020枠組み、電子化された遺伝子情報(DSI)、第4回OEWGの開催という3つの文書を採択して終了しました。

ポスト2020枠組みは、会期中”クリスマスツリー(日本的に言うと、七夕飾りが分かりやすいかも)”と呼ばれた、たくさん装飾をつけすぎて、本体の木が見えなくなった行動目標を確認する形となり、合意に向けて進展したとは全く言えない状況です。最終日になって、第4回OEWGを6月21日から26日にかけてUNEP本部があるナイロビで開催することが決まりました(噂は先週水曜日から実はありました)。

DSIの勧告案も同様で、非常に珍しいまとめですが、この会議に示された決定案(そのためブラケットなし)をそのまま採択しつつ、この会議中に様々な意見が出されてカオスとなった決定案を「会議成果」として付属文書として添付するというまとめです。

閉会では、対面で会議が開催できたことを歓迎しつつ、意見の隔たりが大きく、その隔たりを埋める努力までには至らなかったことを懸念し、発表された第4回OEWGとCOP15までの間にやるべきことの多さを指摘する声が上げられました。

国際自然保護連合日本委員会では、今回の会合の報告会を、次期生物多様性国家戦略を考えるフォーラム2022の一環として開催予定です。ぜひご参加ください

道家哲平

国際自然保護連合日本委員会